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引退後は小学校の教員目指す「チャレンジすることを伝えたい」

IBF女子世界アトム級戦 花形冴美がドロー防衛 
引退後は小学校の教員目指す「チャレンジすることを伝えたい」

2021年3月18日 20時42分

IBF女子世界アトム級タイトルマッチが18日、後楽園ホール「Victoriva vol.6」のメインで行われ、チャンピオンの花形冴美(花形)と挑戦者の松田恵里(TEAM10COUNT)はドロー。花形は2度目の防衛に成功した。スコアは97-93で松田、残る2人が95-95だった。

ともに力を出し切った花形(右)と松田

この試合をラストファイトと公言する花形を前に出た。サウスポーの松田はスピードを生かして左ストレート、右フックを狙った。松田は下がらず、先手を取ることを意識。松田も素早い動きからコンビネーションを繰り出し、花形もプレスを強めて試合は白熱していった。

後半に入ると花形のプレッシャーを受け、松田と打ち合うシーンが増えていく。7回は激しく打ち合い、右を決めた花形がガッツポーズを見せた。

花形(右)は徐々に圧力を強めた

終盤は松田もまったく引かず、クリンチのシーンが増えたものの、意地と意地のぶつかり合いという様相。最終回も打ち合い、互いに譲らずゴールテープを切った。

ドローで防衛成功の花形は16勝7KO7敗5分。リング上でファンに感謝を伝え、あらためて引退を表明。最後は観客のいなくなった会場で、夫のJBC審判員、岡庭健さんとチーム花形のメンバーとともに写真に収まった。世界初挑戦がドローに終わった松田は4勝1KO1分。

試合後、晴れやかな表情でメディアの取材に応じた花形は「楽しむというテーマだったけど、試合前は緊張して楽しむって難しいなと思った。でも、後半はいつもブレーキがかかるところがあったけど、今日は途中からふっきれて追い上げることができたので壁を少しは乗り越えられたのかなと思う」と納得顔。松田に対しては「いい壁になれたのかなと思う。こういう経験をして強くなれると思うので、これからがんばってほしい」とエールを贈った。

第2の人生に向けて現在は通信制の大学に通って小学校の教員になるための勉強をしている。5度目の挑戦で世界チャンピオンとなり、王者のまま引退する花形は「失敗してもチャレンジすることを子どもたちに伝えたい」と語った。早ければ再来年の4月から教員デビューすることになるという。

デビュー戦勝利の湯川

◇60キロ6回戦
湯川成美(駿河男児)[3-0(58-56、59-55×2)]東祐也(北海道畠山)
アマで38勝12敗、国体3位の実績を持つ湯川がB級デビュー戦。東がスタートから飛ばし、積極的に連打を打ち込んで湯川に迫った。湯川はガードを下げてボディワークでこれをかわしながら、ボディ打ち、アッパーでガードの高い東にダメージを与えていこうとした。しかし湯川は余裕を持ちすぎたのか、時折ボディで東にダメージを与えるものの、そこから畳みかけることができなかった。最後まで前に出て手を出し続けた東は5勝1KO5敗1分。

◇S・バンタム級6回戦
秋間瑞輝(宮田)[引き分け1-0(58-57、57-57×2)]大場竜(ジャパンS)
秋間はスタートからジャブ、右ストレートに加え左ボディも交えて大場に迫る。大場も鋭い右で対抗するが、2回に秋間の右が決まってグラリと揺れた。これで流れは秋間に傾きかけたが、大場は3回以降、前に出て右ストレートで秋間に迫る。秋間はサイドに動きながら右ストレート、左フックを放っていったが、大場が最終回も前に出て試合を引き分けに持ち込んだ。秋間は5勝3KO3敗2分。大場は5勝3KO5敗1分。

◇68キロ4回戦
ロイ柄本(E&Jカシアス)[TKO3回1分30秒]池田雄飛(厚木ワタナベ)

◇バンタム級4回戦
平井乃智(寝屋川石田)[3-0(40-36×3)]高地真広(パンチアウト)

◇バンタム級4回戦
三浦千聖(T&T)[TKO1回2分14秒]高橋拓夢(角海老宝石)

◇女子L・フライ級4回戦
犬飼萌美(SRS)[40-36、39-37×2]勝谷美雪(神奈川渥美)

◇女子アトム級4回戦
川口まな(パンチアウト)[TKO4回1分28秒]森麗子(DANGAN越谷)

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