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2021年4月13日 火曜日

ボクシング今日は何の日 友利正がWBC・J・フライ級王者に

 今から39年前の1982年4月13日、後楽園ホールで行われたWBC世界J・フライ級タイトルマッチで、挑戦者の友利正が王者アマド・ウルスア(メキシコ)に15回判定勝ち。不利予想を覆して世界チャンピオンに輝いた。

王者ウルスアを攻める友利(右)

 沖縄高(現沖縄尚学高)でインターハイを制覇し、具志堅2世の期待を背負って三迫ジムからプロデビュー。15戦目に1度敗れている日本王者の天龍数典のV17を阻止して日本タイトルを獲得した。しかし2度目の防衛戦で穂積秀一にタイトルを奪われ、その後、空位の日本王座決定戦で伊波政春に判定負け。どうにもパッとしない印象をファンに与えていた。

 何とか日本王座に返り咲き、初防衛をはたしたあとに手にしたチャンスがウルスア戦。同じクラスにWBA王者の渡嘉敷勝男が君臨する中、インパクトのある実績を持たない友利への期待は決して大きくはなかった。

 ところが期待の小ささに発憤したのか、友利はこの大一番で勝負魂を発揮する。持ち前のフットワークとスピードでウルスアの強打を封じ、切れ味鋭い右を叩き込んだ。後半に入っても追い上げる強打の王者と互角の打ち合いを演じた。読み上げられたスコアは148-145、145-142、145-145だった。ノーマークだった男が世界チャンピオンに輝いた瞬間だった。

世界王者となった友利

 友利は端正なルックスもあって沖縄の“ハンサムボーイ”として注目を高めた。しかし、わずか3ヶ月後の初防衛戦で、ウルスアに王座を奪われた元王者イラリオ・サパタ(パナマ)に1-2判定で敗れて王座陥落。4ヶ月後の再戦は、曲者王者に8回TKOで退けられた。栄光と挫折を短い期間で味わった友利はこの試合を最後に22歳でグローブを壁に吊した。

 5年半という短いプロ生活だったが、多くの負けを喫しながらも世界チャンピンになったのは立派。通算戦績は19勝5KO7敗だった。1994年から2020年まで白井・具志堅ジムのトレーナーとして後進の指導にあたった。

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