WBC･S･バンタム級王者ルイス・ネリ（メキシコ＝写真）が同級WBAレギュラー王者ブランドン・フィゲロア（米）と統一戦を行うことになった。スケジュールは5月15日。米カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパークで予定される。PBC（プレミア・ボクシング・チャンピオンズ）発のニュースとしてボクシングシーン・ドットコムなどが伝えた。

　元WBCバンタム級王者のネリは山中慎介との第2戦で体重オーバーにより王座をはく奪された。その後クラスを上げ、昨年9月の王座決定戦でアーロン・アラメダ（メキシコ）に判定勝ちでWBC･S･バンタム級王座に就き2階級制覇に成功した。同じリングで防衛を果たしたフィゲロアとは同じPBC傘下の選手ということで対戦の話が持ち上がっていた。

　ネリは昨年、カネロ・アルバレスやオスカル・バルデスらをコーチするエディ・レイノソ・トレーナーに弟子入り。しかしアラメダ戦後、同トレーナーの下を去っていた。その後、地元ティファナに戻り、アマチュア時代からコンビを組んでいたイスマエル・ラミレス・トレーナーの指導で再びジムワークを開始している。

　現地メディアのインタビューに対し、ネリは「フィゲロアは長身でパンチもあるいい選手」と評価しながらも「7回までにノックアウトで勝つ」と相変わらずのビッグマウスぶり。そして「まだバンタム級にも落とせる。イノウエ、ノニト・ドネアとも対戦したい」とアピールしている。

　なお、WBA･S･バンタム級はスーパー王者にムロジョン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）が君臨。元2冠王者のダニエル・ローマン（米）が昨年9月、ネリとフィゲロアと同じリングでWBC指名挑戦権を得ている。