プロ初戦を無難にこなしたゾウ（左）

　北京、ロンドン五輪金メダリスト、鄒市明（ゾウ・シミン）のプロデビュー戦が６日マカオのベネチアン・リゾート・ホテルで行われ、ゾウはフライ級４回戦でメキシコのエレアサル・バレンスエラに３－０判定勝ちを収めた。

　フライ級では長身のゾウだが、バレンスエラはそれを上回る長身選手。初回から仕掛けるゾウに、時折パンチをリターンして食い下がる。２回、ゾウはロープ際で左カウンターを痛打するなどポイントをリード。19歳のメキシカンのアタックをかわしながら随所にヒットを奪い、危なげなくプロ１勝目を飾った。スコアは３ジャッジとも40-36でゾウ。

　ゾウ（31）のファイトマネーは30万ドル（約2850万円）と発表されている。２億人の中国人がこの試合をテレビ観戦したという。バレンスエラは２勝１ＫＯ２敗１分。PHOTOS/SUMIO YAMADA