井上拓真が井岡一翔に圧勝 2度ダウン奪い大差、レジェンドの5階級制覇阻止 

2日、東京ドームで開催された『Lemino BOXING』の第5試合、WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオンの井上拓真(大橋)が世界4階級制覇で4位の井岡一翔(志成)から2度のダウンを奪った末に118-108、119-107、120-106の大差3-0判定勝利。井岡の5階級制覇を阻止すると同時に初防衛に成功した。

2回に井岡から先制のダウンを奪った井上㊧

予想通り左の差し合いでスタートした両者だが、井上がここを制して主導権を手にする。井岡は井上にロープを背負わせて連打を仕掛けるが、回転のスピードが上がらずに井上がここを難なくかわした。

2回に入ると衝撃のシーンが早くも訪れる。井上が右ストレートを伸ばして井岡をのけ反らせ、ロープを背負いながら右カウンターをヒット。さらに追撃を仕掛けて井岡をキャンバスに這わせたのだ。

ここは立ち上がりゴングに逃れた井岡だが、続く3回も井上が得意の右アッパーで井岡に尻もちを着かせる。だが、井上は引き続き井岡を呼び込んではカウンター、井岡の連打をかわしてサイドへ動くを徹底していく。

4回終了時の公開採点は39-35、39-35、40-34で井上がリード。

井岡はじりじりと間合いを詰めて右ストレートから左ボディーを狙うものの、井上がウィービングからサイド移動でかわし、左ジャブや右アッパーのリターンを浴びせた。

7回、右アッパーから左フックをヒットした井上は、さらに右アッパーを立て続けにクリーンヒット。ここで井岡も退かずに連打を繰り出すが、井上がゆとりをもってこれを外した。

8回終了後に発表されたスコアは79-71、79-71、80-70と井上がさらにポイントをリード。

10回には井上が井岡をおびき寄せては的確な左ジャブと右ストレートをヒットして、井岡に鼻血を流させた。

ジャブを思うようにヒットできない井岡は右ストレートの距離・タイミングも合わず井上に空転させられる。11回には井上にロープを背負わせて右の打ち下ろし連発から左フックを振って会場を沸かせたが、井上がクイックな動きで井岡を突き離した。

最終回、井上は試合を決めにいくような猛攻を仕掛けたが、井岡はここを耐える。素早いボックスで井上は井岡を誘い込み、右アッパーから左フックをクリーンヒット。最後の最後まで井岡をコントロールし、ダメージングブローを与え続けた。

「張りつめた12ラウンドはあっという間。すごく楽しい戦いでした。レジェンドあっての自分。強い自分を生み出してくれた井岡選手に感謝したい」と礼を述べた王者。今後について訊かれると「統一戦をやってみたい」とかねてからの希望をあらためて口にし、「これからは井上尚弥の弟ではなく、井上拓真として認識・応援してもらいたい」と強い願望を表した。

井上(30歳)は22勝5KO2敗。井岡(37歳)は32勝17KO5敗1分。

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