2日、東京ドームで開催された『Lemino BOXING』のセミファイナル、S・バンタム級8回戦は、前WBOバンタム級王者武居由樹(大橋)がWBA15位ワン・デカン(中国)に77-75、77-75、76-76の2-0で辛勝。S・バンタム級での再スタートは、スッキリしない船出となった。

武居は軽いフットワークで左右へ動きつつ、追ってくるワンに右アッパーから左ストレートを見舞うと、右サイドへ入りながら左ボディーブローもヒット。たじろがず追うワンは、右をボディーに伸ばすが、武居は動き続けてワンに間合いを与えない。
しかし3回、追い足を強めたワンが右を立て続けにヒット。ロープ際で武居がバランスを崩すシーンが続いた。
これに味をしめたワンは勢いを加速。大きく動く武居は左ボディーや左打ち下ろしで止めにかかるが、ワンの圧力は弱まらない。
流れの悪さを変えようと武居が強引な攻撃を仕掛けたのは6回。右アッパーから左をヒットし、一瞬動きを止めたワンに連打。だが、的確に当てることかなわずに、逆にワンの右連打をまともに食らってピンチを作ると7回にもコーナーを背負って右で煽られる。
最終8回、ゴールが見えたワンが元気よく飛び出して右を立て続けにヒット。武居も下がりながら逆転の一打を狙い、最後の最後で左強打を決めたものの、ワンの攻勢を辛くも食い止めた印象だった。
「こんな大きな大会でこんな試合をしてしまって本当に申し訳ないです。ワン選手は強かった」と涙声で語った武居は、「これ以上語ることはありません」と四方へ頭を下げて謝罪した。
武居(29歳)は12勝9KO1敗。会場中から大きな拍手を受けてリングを去ったワン(26歳)は9勝3KO2敗。


