2日、東京ドームの「Lemino BOXING」の第4試合で行われたOPBFウェルター級タイトルマッチ10回戦は、挑戦者佐々木尽(八王子中屋)が王者田中空(大橋)に10回2-1判定勝ちで王座を獲得した。スコアは97-93、96-94、94-96。

田中と激しい打ち合いを展開した佐々木㊧
注目の国内ウェルター級のトップ対決はほぼ満員の観衆の前で行われた。派手好きの佐々木はもちろん、控えめな田中も、花道をテーマミュージックに乗ってハイテンションで入場。
ゴングが鳴って鋭い左ジャブを交換した両者だが、早々に頭を付けてのラリーがスタートした。上下フック、アッパーを混ぜた田中のコンビネーションブローで佐々木の顔が早くも紅潮する。佐々木も2回から強烈な左ボディー打ちを多用。しかし田中のアッパーを直撃されたか、鼻血を流す。
その後も至近距離で田中はアッパー、佐々木が左フックを応酬。この距離ではインサイドを縫うような田中のアッパーのほうが効果的にも思えた。5回、佐々木はロープを背にほとんどの時間を過ごしたが、上体でリズムをとって返すカウンターでアピール。この回終了後に発表された途中採点では2-1(48-47、49-46、47-48)で佐々木の優勢だった。
後半の佐々木は鋭いジャブを繰り出しながらリズム復活。しかし田中も8回、アッパーで佐々木のギアアップを食い止めようとする。佐々木の鼻からおびただしい量の出血が見られた。最終10回も互いに右を好打。片方のペースにならない激闘は最後まで続いた。
「判定で勝てたけど、お客さんの期待していたことができなくてガッカリしたと思うけど、こんなものじゃない。正直3ラウンド以内に決めようという覚悟だったが、田中選手にコンパクトに冷静にやられた。そこで倒せないと、世界に向けて無理だなと思った」と反省の弁。しかしマイクを手に「僕のことを忘れないでください。次は9月21日に八王子でまた強い相手と戦います。せーの、待ってろ世界」と観衆を煽ってリングを降りた。
佐々木は21勝18KO2敗1分。初防衛に失敗した田中は5勝5KO1敗。


