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あす日本S・ウェルター級戦 松永宏信のV3か、プロ5戦目の中島玲が新王者か

2021年4月20日 17時22分

 あす21日、後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」の計量が20日、都内で行われ、メインの日本S・ウェルター級タイトルマッチは、王者の松永宏信(横浜光)と挑戦者5位の中島玲(寝屋川石田)がともに69.7キロでリミットの69.8キロをクリアした。

王者の松永(左)とタイトル初挑戦の中島

 サウスポーの松永(33=17勝11KO1敗)はこれが3度目の防衛戦。V2戦となった清水優人(木更津グリーンベイ)との試合では7回TKO勝ちを収めたものの、「内容を求めすぎた。今回はまず勝つという気持ちで臨みたい」と一戦必勝を誓う。

 日本人選手の層の薄いクラスだけに、この試合をクリアすれば次のステップに進むというプランが出てくるのは当然だろう。松永本人も「アジアだったり、世界だったり、足を踏み入れたい気持ちはある」と本心を隠さない。

先を見据えてフィジカルトレーニングに力を入れてきたという松永だが、まずは新鋭の中島を退けることが先に進むための第一条件。ともに上背がなく、スピードと運動量を持ち味とする対決に向け、「KOにこだわらず、ラウンド、ラウンドで見栄えのいい展開の持っていきたい」と気持ちを引き締めた。

 一方、22歳の中島は昨年10月、元OPBF&WBOアジアパシフィック・ミドル級王者の細川チャーリー忍(金子)を下して躍進。プロ5戦目にして日本タイトルのチャンスを手に入れた新鋭は「テクニックでもスピードでもパワーでも自分が上回っているところを見せたい。すべての面でボコボコにしたい」と元気いっぱい。パンチ力を上げるために走り込みを中心としたフィジカルトレーニングを強化し、初KO勝利を狙う今回の試合に備えた。

 大阪・興国高でインターハイ3位。東京農大進学前に首の骨を骨折する事故に見舞われ、選手生命が危ぶまれながらも奇跡的に復活した過去を持つ。苦難を乗り越えた中島は「この試合に勝つと負けるとでは、この先のボクシング人生が大きく変わってくる。この試合に負けたらやめるくらいの気持ちでやる」と闘志満々。かつて石田順裕会長が王者だった日本S・ウェルター級で、ジムに男子初のベルトをもたらすつもりだ。

セミに出場の石澤(左)と高田

 セミでは、日本ミニマム級ユース王者の石澤開(M.T)が高田勇仁(ライオンズ)と同王座の防衛戦。もう一つの8回戦は、日本フェザー級3位の阿部麗也(KG大和)が同18位の竹嶋宏心(緑)と拳を交える。こちらも好カードだ。写真=横浜光ジム提供

こちらも好カード、阿部(左)と竹嶋
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