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高山勝成 9回TKO負け WBO・L・フライ級戦 突然のストップに抗議のシャドー

2021年5月9日 12時03分

 WBO世界L・フライ級タイトルマッチが8日(日本時間9日)、米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われ、元ミニマム級世界王者の高山勝成(寝屋川石田=写真)は王者エルウィン・ソト(メキシコ)に9回2分44秒TKO負け。2階級制覇はならなかった。ソトは3度目の防衛に成功した。

高山に右を決めるソト(右)

 高山はしつこくジャブを突き、手数と運動量で勝負するいつものボクシング。しかし初回中盤、ソトの右クロスが決まり、高山が脚をバタつかせる。ラウンド終盤にも右ストレートから左フックでダウン寸前に追い込まれ、劣勢の立ち上がりとなった。

 2回以降、高山はよく動き、パンチを上下に散らし、ボディ攻撃も見せてソトに迫った。持ち味であるハイテンポのボクシングを展開し、徐々にリズムに乗っていった。ただし手数で上回るものの、単発ながら右フックを断続的に被弾した。

 ソトは高山に手数を許したものの、これをブロックしながら大振りを自重し、有効打で上回って試合を進めた。高山は中盤、アリシャッフルをするなどしてソトを挑発。ソトは6回、コンビネーションで高山を追い込む。高山の旺盛な手数は衰えなないものの、被弾が増えてきたのは気になるところだ。

 迎えた9回、ソトは再びコンビネーションで高山の顔面を跳ね上げる。さらにソトが攻めたところでローレンス・コール主審がいきなり試合を止め、熱戦はあっさり終了した。

 わずか3週間で仕上げてアメリカに乗り込んだ高山は32勝12KO9敗1無効試合。コーナーはストップに納得がいかず、両手を大きく広げて抗議。高山はリング中央でシャドーボクシングを繰り返して「まだまだこれからだ」という姿をファンにアピールした。7万人のファンの後押しを受けて勝利のソトは19勝13KO2敗。Photo by  Ed Mulholland / Matchroom Boxing

高山の話「スタミナも十分残し、ダメージも少ない中、思わぬところでレフェリーストップとなり、驚きました。ソト選手のパンチは、芯を外していました。そのことを示すために行った試合終了後の私のシャドーボクシングに対する観客の大声援に感謝します。試合結果としては残念ですが、次戦につなげます」

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