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カネロは8回終了TKO勝ち S・ミドル級3団体統一 秋に4団体制覇目指す

2021年5月9日 13時30分

 S・ミドル級3団体統一戦が8日(日本時間9日)、米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われ、WBAスーパー&WBC王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ=写真)がWBO王者ビリー・ジョー・サンダース(英)に8回終了TKO勝ち。3団体を統一し、目標とする4団体制覇に前進した。

 NFLダラスカウボーイズの本拠地、AT&Tスタジアムに集まった観衆は7万3126人。大ブーイングに迎えられて入場してきたサンダース。対するカネロはマリアッチの生演奏に後押しされて大歓声の中での入場となった。

 スタートから緊張感があふれた。サウスポーのサンダースはジャブを突いて距離を取ろうとし、カネロはジワジワと圧力をかける。サンダースにロープを背負わせて右ボディを叩きこんだシーンが2度。カネロは2回、右のダブルを打ち込んだ。

 サンダースは動きながら、何とか試合をかく乱しようとするが、カネロの圧力を跳ね返すなり、かわすことができない。カネロはディフェンスを意識しながら右ボディ打ちを軸に丁寧に試合を進めた。状況を打開したいサンダースは4回に手数を増やす。カネロは5回に圧力を強めると距離が近づき、少し雑になったのかサンダースのジャブと左ストレートをもらった。

 それでも優勢のカネロは8回、右アッパーを決めるとサンダースの脚が止まり、満員のスタジアムは大騒ぎとなる。カネロはボディ打ち、アッパーなどをサンダースに叩き込むと、右目下を腫らして痛めた模様のサンダースがインタバルで棄権を申し出た。

 8回までのスコアは78-74×2、77-75でカネロだった。戦績は56勝38KO1敗2分。9月にIBF王者カレブ・プラント(米)との4団体統一戦を目指す。プロ初黒星のサンダースは30勝14KO1敗。なお、観衆7万3126人は、1978年のモハメド・アリvs.レオン・スピンクス2の6万3352人を抜いて、ボクシングにおけるアメリカ屋内興行の最大集客数記録となった。

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