29日（日本時間30日）米ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノで開催されるWBC世界ライト級タイトルマッチの最終記者会見が27日現地で行われ、王者のデビン・ヘイニー（米）と挑戦者のホルヘ・リナレス（帝拳＝ベネズエラ）が試合への意気込みを語った。

　25歳の若きチャンピオン、ヘイニーは「私はベストのホルヘ・リナレスを望んでいる。彼が100％の状態でリングに上がり、私が勝てば、それはとても支配的なパフォーマンスをしたことになる。それは世界中が驚くパフォーマンスだ。ホルヘでさえ私というファイターを知って驚くことになるだろう」と勝利を予告した。

　デビューから25勝18KO無敗のヘイニーは、高い評価を受ける一方で、「まだ本当に強い相手と対戦していない」というのが唯一とも言える弱みだ。〝ベスト〟のリナレスに勝てば、そうした雑音は一気に減ることだろう。

　一方、元3階級制覇王者の35歳、リナレス（47勝29KO5敗）は「私はイギリス、アメリカ、ラテンアメリカで52試合も戦ってきた。今回、ラスベガスのマンダレイベイに戻ってきて、若くて素晴らしいチャンピオンと素晴らしいファイトを迎えることができた。私がどれだけの経験を持っているか、どれだけいい感触を得ているか、みなさんにお見せるのが楽しみだ」と好調をアピールした。

　ヘイニーにしてみると勝てば一段と評価を高められる一戦であり、リナレスが勝てば再びライト級王者としてもう一花咲かすことができる重要な試合。あすの計量をへて日本時間日曜日にいよいよゴングが鳴る。Photo by Ed Mulholland / Matchroom