並木月海は銅メダル 女子フライ級 決勝進出ならず
2021年8月4日 14時56分
2021年8月3日 19時20分
息をのんで判定を待って、ヒザから崩れ落ちた。勝ったのは亮明だった――3日、両国国技館で行われた東京五輪ボクシング男子フライ級準々決勝で、田中亮明(中京高教)はユベルヘン・エルネイ・マルティネスリバス(コロンビア)に4-1の判定勝ち。日本男子勢2大会ぶりとなるメダルを決めた。
田中はこの日ものっけから気迫満々。サウスポースタンスからすばやく積極的に攻め込んだ。しかし初回後半はマルティネスリバスの反撃に遭い、ラウンドを失った。
それでも田中の全力を出し切るかのような攻撃は続く。マルティネスリバスも田中同様に声をあげて応戦。その中でボディ打ちを混ぜる田中に対し、リオ五輪L・フライ級銀メダリストのマルティネスリバスはあえなく押され気味に。田中が逆転勝ちにつなげた。
この試合を父斉氏とともに岐阜・多治見市役所で古川雅典市長と観戦した弟の田中恒成(畑中)は、「1ラウンド負けていて、2ラウンド3ラウンド巻き返すことは地力がないとできない」と絶賛。父斉氏も「あきらめない心がすごかった」と息子をたたえた。
フライ級では1960年ローマの田辺清以来2人目のメダリストとなった亮明。メダルを何色にするかが注目されるところだが、恒成も「次があります。『まだ終わってないよ』って言いたい」と兄にエールを送っている。田中は5日、フィリピンのカルロ・パーラムと準決勝を戦う。
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