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アルゼンチン唯一の王者カスターニョ “ボクシングのメッシ”が語る

2021年9月18日 15時16分

 ジャーメル・チャーロ(アメリカ)とのS・ウェルター級チャンピオン対決はドローだったものの「勝っていた」という声も根強い。WBOチャンピオンのブライアン・カスターニョ。アルゼンチン唯一のチャンピオンに本誌三浦勝夫通信員が話を聞いた。《ボクシングビート10月号より》

 

「私がブライアン・カスターニョのナンバーワン・ファンだ。今後、彼がこの国をけん引していくだろう」

 こう太鼓判を押したのは“マラビージャ”こと元WBCミドル級王者セルヒオ・マルティネスだ。あれから4年が経過した。この間、南米のボクシング強国アルゼンチンの主役はマルコス“チノ”マイダナ(WBAウェルター級王者)が引き継ぎ、今その座を手に入れようとしているのが7月、ジャーメル・チャーロとS・ウェルター級4団体統一王座を争い、ドローを演じたカスターニョだ。

 WBAスーパー・WBC・IBF統一王者チャーロとの一戦は分のいいドローというより「カスターニョは勝利に値した」と言い切る意見が主流を占めた。あと一歩で“比類なきチャンピオン”の称号を逃したが、果敢な戦いぶりが米国ファンのハートを刺激したのはたしかだった。

 その証拠に、カシメロ対リゴンドウが挙行されたカリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパークに姿を見せると、ファンに引っ張りだこになり、メディアの取材も相次ぐ。テレビ中継開始前の時間を割いてもらい、筆者も話を聞いた。

――カンペオン、コモエスタ?
カスターニョ(以下BC)「調子がいいしリラックスしている。イベントを楽しんでいるよ。さっき弟が出場して勝利を飾ったから満足している(実弟のアラン・カスターニョはミドル級6回戦で3回KO勝ち)」

――チャーロ戦の後、帰国したのですか? それともアメリカに留まったのですか?
BC「チャーロとの試合の後もロサンゼルスにマネジャーと一緒に滞在している。今月(8月)初めにはプエルトリコへ行って休暇を過ごしたよ。現地ではボクシングファンの歌手の歓迎を受けて楽しい時を送った。激戦の後だからそれくらいの骨休めは当然じゃないかな」

――チャーロ戦の印象は?
BC「ハードでいい試合だった。そして間違いなく勝利者になったと感じた。なぜなら試合全般にわたり、こちらがペースを握っていたから。明らかに彼よりも押し気味でストロングに戦ったと思う。たしかに彼のパンチは強烈だったけど、勝ったのは私だ」

――もし何かが足りなかったとすれば……?
BC「攻め込んだ時のディフェンスを向上しなければならない、カウンターの技術を磨くなどあるけど、不足していたのは勝利者コールだけじゃないかな。あの試合でやるべきことは全部やったと自負しているよ」

 チャーロに勝っていれば「サッカーのW杯優勝と同等に評価されていただろう」とも言うカスターニョ。“ボクシングのメッシ”と呼ばれる男がたっぷりと語る。インタビュー記事全文は発売中のボクシングビート10月号に掲載しています。こちらからもご購入できます。→https://amzn.to/3AccN8m

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