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“リトルパッキャオ”福永亮次 苦しみながらS・フライ級3冠防衛「気持ちで勝った」

2021年10月2日 20時48分

 S・フライ級アジア3冠戦が2日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、王者の福永亮次(角海老宝石)が挑戦者日本3位の梶颯(帝拳)に2-0判定勝ち。日本とWBOアジアパシフィック王座は3度目、日本王座は2度目、OPBF王座は初防衛に成功した。

 35歳のサウスポー王者が24歳の無敗挑戦者を迎えた。互いに前の手で様子をうかがう立ち上がり。駆け引きをしている時間が長いが、梶が鋭い踏み込みから距離を詰めて連打を打ち込み、福永も自慢の左強打を繰り出すと一気に緊張感が増す。福永は2回からボディ打ちが出てきた。梶は3回、回転力のある連打で福永に迫り左フックをヒット。王者にロープを背負わせた。

 5回に試合は大きく動いた。福永が左からチャンスを作り、攻勢を強めると梶の右カウンターを決まって、梶が猛ラッシュ。福永はクリンチで何とか逃れる。このあと福永が再び攻勢に出るとまたしても梶のパンチが決まり、畳みかけられた福永がこれをなんとかしのぐという慌ただしい展開となった。5回終了時の採点は48-47×2で福永、48-47で梶と割れた。

 6回はアクションの少ない展開で福永の左ストレートがヒット。7回は梶が連打で福永にロープを背負わせるシーンを作り、福永は断続的に左ボディを打ち込み、互いに譲らない展開が続く。8回、梶はカウンターの右を決めるが、やや待ちのボクシングで手数が少ないのは気になるところ。梶は9回に圧力を強めて右をヒット。競った状態が続くが、ダメージが深いのは福永か。

 終盤に入っても激しい競り合いが続いたが、11、12回は梶があまり攻められず、福永が手数で上回ってポイントを獲得。WBO7位、IBF8位にランクされる福永は15勝14KO4敗。梶のスピードと回転力に最後まで苦しめられながらの勝利。11、12回に攻められなかったのが悔やまれる梶は15勝9KO1敗。

福永の話「初めて最終ラウンドまで戦っていっぱいいっぱいですけどうれしいです。(梶選手は)めちゃくちゃ強かったです。S・フライ級で日本で一番強いのは梶選手だと思っていたので、梶選手に勝ったら世界に行きたいと言っていた。その気持ちで勝ちました。もう35歳で年なんで早く世界にいきたいと思います」

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