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2021年10月6日 水曜日

フューリーvs.ワイルダー第3戦展望 今週末WBCヘビー級戦 番狂わせはあるか?

 WBCヘビー級王者タイソン・フューリー(英=写真右)と前王者デオンテイ・ワイルダー(米=同左)の第3戦が9日(日本時間10日)、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われる。先月25日のヘビー級3冠戦は、王者アンソニー・ジョシュア(英)がオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に敗れる波乱の幕切れとなったがはたして今週末は? フューリーの返り討ちか、ワイルダーのリベンジか、試合の行方を展望した。

 フューリー(30勝21KO1分)とワイルダー(42勝41KO1敗1分)は過去2回対戦し、2018年12月の第1戦は王者ワイルダーが2度のダウンを奪った末にドロー。20年2月の第2戦はフューリーがワイルダーを圧倒し、7回TKOで王座を奪った。第2戦の内容が印象深く、オッズメーカーが出している第3戦の予想は3-1程度でフューリー有利となっている(フューリーの勝利が1.33倍、ワイルダーの勝利が3.25倍)。

 確かに第2戦はフューリーの強さが際立った。身長2メートル6センチ、体重123キロの体格を生かして身長201センチ、体重104キロのワイルダーを左でコントロール、3、5回にダウンを奪っての完勝劇だった。これによりWBC王座を10度防衛し、そのうちKO勝ちが9あったワイルダーの名声は一気に地に落ちた。

 さらに負けたワイルダーが「入場コスチュームが重すぎて脚が動かなかった」とか、「フューリーのグローブに細工がしてあった」などの言い訳をしてファンの失笑を買ったのも印象が悪かった。これに対してフューリーが放った「ワイルダーはメンタル面が未熟だ」という言葉が説得力を持ってしまった。

フューリーの完勝に終わった第2戦

 こうした中、雪辱を期すワイルダーは対戦経験のあるマリク・スコットをトレーナーに迎えてトレーニングに励んだ。ワイルダーといえば一発の右強打でKOの山を築いてきたが、ボディ攻撃を増やし、コンビネーションにも磨きをかけた模様だ。思惑通りになれば、ディフェンスの意識がさまざまな攻撃に分散され、右強打が炸裂する可能性は高まるだろう。

 フューリーの不安要素を上げるとすれば、一つは7月に予定されていた試合延期の理由になった新型コロナウイルス感染の後遺症があるかどうかだ。ラスベガスで調整中のフューリーが「スパーリングでダウンした」というウワサも聞こえてきた。真偽のほどは定かではないが、コロナ感染の後遺症がパフォーマンスに与える影響は完全に否定できるものではないだろう。

 それでも第2戦を見てしまった以上、フューリー優位の予想を動かすのはむずかしい。ワイルダーは打たれ脆くもあり、かつフューリーは体格だけでなくテクニックもある。3冠を失ったジョシュアのようにナイーブではなく、精神的にタフであることも忘れてはならない。はたして試合は予想通りの結果となるのか? 迫力満点の2メートル対決は10日午前11時からWOWOWで生中継される。Photo by SUMIO YAMADA

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