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2021年10月11日 月曜日

最強王者証明のフューリー 次戦の行方とヘビー級の今後を占う

 WBCヘビー級王者タイソン・フューリー(英)が前王者デオンテイ・ワイルダー(米)を11回TKOで下した試合は両者合わせてダウン5度の激闘となり、世界中のファンを大いに沸かせた。さて、フューリーの次の試合はどうなるのか、フューリーを倒せる選手はいるのか? ヘビー級戦線の今後を含めて占ってみた。

フューリー×ワイルダー3 9日の試合から

 日本時間10日にラスベガスで行われたフューリー×ワイルダー3は期待に違わぬエキサイティングなファイトになった。ワイルダーの奮闘が試合を面白くさせた要因だったが、結果として「フューリー最強」をあらためて印象づける内容でもあった。2メートル6センチという圧倒的な体格を誇り、ステップワークやボディワークもうまいフューリーに勝てる選手はしばらく出てこないのでは? そんな印象さえ私たちに与えた。

 さて、ではフューリーの次なる相手はいったいだれなのか。真っ先に挙がるのはWBC暫定王者のディリアン・ホワイト(英)だ。ホワイトはWBCの指名挑戦者になって2年半以上がたっている。この間、アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)に敗れてしまったが、ダイレクトリマッチで雪辱して現在も暫定王者の地位を守る。

 ホワイトは今月30日、ロンドンのO2アリーナでオト・ヴァリン(スウェーデン)と暫定王座の防衛戦を行う。ヴァリンは19年のノンタイトル戦でフューリーと対戦して判定まで持ち込んだ選手。ホワイトとしてはただ挑戦の権利を主張するだけでなく、ヴァリンを粉砕してフューリー戦の機運を高めたいところだろう。

 フューリーのライバル、アンソニー・ジョシュア(英)を下してWBA、IBF、WBOの3団体統一王者となったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)も当然候補として挙がってくる。ただしジョシュアが再戦の権利を行使すると表明しており、現時点では来春にジョシュアとダイレクトリマッチを行う路線だ。

 ウシクがジョシュアを返り討ちにすれば来年中にもフューリーと4団体統一戦というプランが浮かぶかもしれないし、ジョシュアが3冠を取り戻せば、マッチルームボクシングのエディ・ハーン氏が必死になって実現させようとしていた英国ヘビー級対決、フューリー×ジョシュアという流れが再びできるだろう。

 フューリー×ワイルダー3が盛り上がったことを考えれば第4戦という声が上がっても不思議ではないが、決着はついただけにこれはどうか。大きなダメージを被ったワイルダーがいつ復帰できるのかも気になるところだ。他には元WBO王者のジョセフ・パーカー(ニュージーランド)、元3団体統一王者のアンディ・ルイスJr(米)の名前を報じるメディアもある。

 フューリーが絡まないマッチメークになると、ファンのニーズが最も高いのはジョシュア×ワイルダーのハードパンチャー対決ではないだろうか。勝ったほうがフューリーに挑戦というシナリオになればこれも面白い。

 いずれにしても既に発表されているもの以外に確定している話は一つもなく、ここからはプロモーターがどんな仕掛けをするのか腕の見せどころ。はたして「えっ」と驚くようなマッチメークは出てくるのか。ヘビー級戦線の行方に注目したい。Photo by SUMIO YAMADA

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