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元OPBF王者の長濱トレーナーと新タッグ、金城寛季が沖縄のメインでTKO勝ち 元日大主将 シーサー皆川は白星発進

2021年10月11日 14時35分

 平仲ボクシングスクール主催の「MUGEN挑 vol.15」が10日、沖縄県うるま市の石川多目的ドームで開催された。メインの55キロ契約6回戦は、金城寛季(平仲BS)がベテランの池原龍次(琉豊BS)に2回2分18秒TKO勝ちした。

金城はメインで2回TKO勝ち

 金城は1回、左ジャブと左ボディーで間合いをつかむと、シャープな左フックでダウンを奪った。2回は右も織り交ぜながらプレスを掛け、最後も鮮やかな左フック1発。「初めて左でKOできた。無心の左フックは練習のおかげ」と喜んだ。

 前OPBFウェルター級王者の長濱陸さんが今春、平仲BSのトレーナーになり、練習の質が上がったという。特に後ろ足に重心を置くことでディフェンス技術が向上。「防御の奥行きを使えるようになり、きょうはパンチをもらわなかった」と振り返る。「これからも長濱さんの地獄の練習に耐え抜き、チャンピオンを目指したい」と声を弾ませた。連敗脱出の金城は6勝5KO2敗。池原は13勝7KO5敗1分。

 セミの60キロ契約6回戦は、2020年度全日本新人王フェザー級の西軍代表の福永輝(沖縄ワールドリング)が3回2分41秒、ドミニク謙心(リングサイド)をTKOで破った。「倒す気満々だったのでうれしい。ここから連続KO記録を狙う」と高らかに宣言した。

福永はダウンを挽回して3回TKO勝ち

 ゴングと同時に左ジャブをボディへ伸ばし、顔面へ右フックを振るった。2回、前に出たところで右をもらい、スリップ気味のダウン。だがショートのワンツーでダウンを奪い返すと、3回にはショートフックでマットに膝を着かせた。立ち上がった相手のガードを拳でこじ開け、最後は右アッパーで顎を跳ね上げてフィニッシュした。

 2月の全日本新人王決定戦は試合前日、新型コロナの陽性反応が出て涙の棄権。6月の再起戦はアマチュア3冠の技巧派に判定で完敗した。「ベルトを狙うには日本ランキングに入らないと何も始まらない。次からはA級。とにかく試合をこなし、ユースタイトルも含めてチャンスがある方を狙いたい」と、闘志をみなぎらせた。

スタミナに苦しみながらもデビュー戦勝利の皆川

 元日大ボクシング部主将で新潟県出身のシーサー皆川(平仲BS)が75キロ契約6回戦でB級デビューし、甲斐斗志広(宮崎ワールド)に3-0判定勝ちした。

 サークリングしながら右ジャブを伸ばして主導権を握るが、ブランクが響いたのか2回終了後にはかなり疲れた表情。それでも甲斐の反撃をフットワークなどでいなすと、5回終了間際には左のオーバーハンドがクリーンヒット。最終6回にも右フックでぐらつかせて左右の連打、ワンツーで畳み掛け、デビュー戦を飾った。

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