March
29
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

17°C Rain
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 11.17豪で大一番の井上岳志「勝ってもう一度世界へ」 2万人会場で世界1位チューと対戦 

11.17豪で大一番の井上岳志「勝ってもう一度世界へ」 2万人会場で世界1位チューと対戦 

2021年10月15日 17時17分

 11月17日にオーストラリアでWBO世界S・ウェルター級1位のティム・チュー(豪)と対戦する井上岳志(ワールドS)が15日、オンライン会見を行い、打倒チューを宣言した。

左から斉田会長、井上、竹迫

 会見に先立ち、当初クイーンズランド州ゴールドコーストで開催される予定だったこの一戦が、シドニーの2万人収容の会場に変更となったことが斉田竜也会長から明らかにされた。また井上の持つWBOアジアパシフィック王座もかけられず、チューのWBOグローバル王座のみが争われることになったという(12回戦)。

 19戦全勝15KOのチューはWBO世界ランキング1位。父のコンスタンチン・チューは言わずと知れたS・ライト級の元名王者で、ティムも豪州の並み居るライバルたちに連勝し、同国きってのホープに成長した。

 井上も世界同級7位につけるが、「チューの持つ指名挑戦権を奪いに行くかたち」と斉田会長が言うように、井上陣営にとってはチャレンジマッチとなる。井上は「こんなチャンスは2度とない。この挑戦にかけたい」と強い意気込みを述べた。

 井上は強いフィジカルを生かした粘っこい密着戦法で台頭し、初の世界挑戦(19年1月)も当時の王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に敗れはしたもののスコア以上の善戦。その後、距離を置いての戦いで左ジャブ、ナックルを利かせて打ち込む右ストレートに進境を示している。

 チュー戦も「ジャブは通用すると思っています。中間距離などのボクシングの幅も見せられたら」と新しい自身のスタイルで攻略を期している。さる7月には3週間のイギリス合宿を敢行し、現地で同じS・ウェルター級ランカーのアンソニー・ファウラーらとスパーリングをこなしてきたという。「自分のフィジカルが通用すること、ジャブも当たって自信になりました」と井上は言う。

 現在は同門のOPBF&日本ミドル級王者の竹迫司登やアマチュア選手らを相手に調整中。なお今度の遠征には竹迫も同行し、井上の最終調整のサポートを行う予定。斉田会長によると、出発は11月10日あたりになるのではないかとのことだ。折よく、シドニー入りしてからの隔離政策が緩和されたためだが、これは井上にとっても幸運と言えそう。

「チューはバランスがよく、パワーもあります。でも自分のようなタイプとは戦っていないと思う」「ここで勝って世界タイトルにもう一度、それだけを考えてやっています」と井上はキッパリと言った。写真=ワールドスポーツジム提供

Related article
関連記事