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寺地拳四朗が現役続行会見「第2のストーリーを見てほしい」 まずは矢吹正道への雪辱誓う

2021年11月24日 15時32分

 前WBC世界L・フライ級チャンピオンの寺地拳四朗(BMB)が24日、都内で記者会見を開いて現役続行を表明した。寺地は9月の試合で矢吹正道(緑)に10回TKO負けで9度目の防衛に失敗。WBCは両者に再戦指令を出している。

第2のスタートに前向きの拳四朗

 ふっくらとして顔で姿を現した拳四朗は冒頭、矢吹をはじめ9月の試合に携わった関係者に感謝の言葉を述べた。その上で「最初はショックが大きかったけど、リラックスしてリフレッシュしてまたがんばろうという気持ちになった。再戦指令も出てまた世界チャンピオンになろうと思っている」と現役続行を表明した。

試合直後は絶望的な気持ちになり、しばらくは家に引きこもった。それでも敗戦から2、3週間で再起の気持ちがわき上がったというから、立ち直るのはわりと早かったようだ。

 試合後、拳四朗が取材に応じるのは初めてとあって、試合への質問が数多く出た。4ラウンド終了後の公開採点で矢吹にリードを許した時は「焦りはしました。後半はいくしかなくなったので必死でした」と回想。問題となるバッティングのシーンは「倒そうとして必死だった」とよく覚えていない。最後のストップのシーンは「必死だったので『あっ、終わった』という感じです」と必死というフレーズを繰り返した。

 最大の目標としていた具志堅用高のV13を逃したことは「しょうがないという感じ。防衛記録がなくなった分、選択肢も増える。マイナスにはならない。新しいことにチャレンジもできる。ワクワクしかない」とすっかり前向きだ。

今後マネジメント、広報は三迫ジムの三迫会長(左)が担当する

 まだ試合の映像はみておらず、トレーナーと敗因の分析をするのはこれから。「(トレーナーの)加藤さんと練習してきたことが間違っていたとは思わない」と語るようにボクシングの基本を返るつもりはないが、「意外と自分が攻めることができると思った。そっちもアリなのかなと思った」と意外な発見もあったようだ。

 現在はランニングと筋トレ程度で体力を徐々に回復させているところ。年明けに暖かいところで走り込み、それから本格的なジムワークに入っていく予定だ。ダイレクトリマッチのスケジュールは現時点で白紙。「あの時(矢吹戦)は僕に運がなかったというか、そういう日だったと思います」と語る拳四朗がリマッチでどんなファイトを見せるのか楽しみになってきた。

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