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2021年11月28日 日曜日

尾川堅一が4年前の雪辱はたし世界王座獲得 3度ダウン奪ってIBF・S・フェザー級王者

 IBF世界S・フェザー級タイトルマッチが27日(日本時間28日)、米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンHuluシアターで行われ、同級3位の尾川堅一(帝拳=写真)が同2位アジンガ・フジレ(南アフリカ)に3-0判定勝ちで世界タイトルを獲得した。スコアは115-110×2、114-111。

 強打の尾川と技巧派サウスポーフジレの対決。尾川はフェイントをかけながらプレスをかけ、ジャブから強烈な右ストレートを打ち込み、近づいてはパンチをまとめて攻勢をアピールした。フジレはバックステップと上体のボディワークで尾川の攻撃をかわすボクシング。攻めては左カウンターと右フックを尾川にヒット。クリーンヒットの数ではフジレがやや優勢に見えた。

 試合が動いたのは5回だった。尾川が踏み込んで打った右がフジレのアゴをとらえると、グラリと体の揺れたフジレが後退。尾川がたたみかけようとしたところで、フジレは自らヒザをついてダウン。尾川は逃げるフジレを捉えきれずにこのラウンドはゴングとなった。

 尾川は6回以降もパワフルにプレスをかけていった。ダウンから立ち直ったフジレは8回、左ストレートを立て続けに決めるが、尾川が9回に右ストレートをボディと顔面に決めてフジレを追い込む。フジレはこの回にパンチで右まぶたをカット。10回には偶然のバッティングで左まぶたからも出血した。

 攻める尾川は12回、披露とダメージで失速してきたフジレに右を浴びせ、この試合2度目のダウンを奪う。何とか立ち上がったフジレに右でさらにダウンを追加。終了後のゴングを聞いた尾川は勝利を確信して笑みを浮かべた。33歳の尾川は26勝18KO1敗1分1無効試合。25歳のフジレは世界初挑戦失敗で15勝9KO2敗。

 尾川は2017年12月、IBF同級王座決定戦でテビン・ファーマー(米)に勝利した。世界王座獲得となったがドーピング違反が発覚。無罪を主張したものの無効試合となり、タイトル獲得は幻に終わった。1年間のライセンス停止処分を乗り越えて復帰した尾川が汚名を返上する悲願の世界タイトルを獲得した。

 なお、今回の決定戦は前王者ジョセフ・ディアス(米)が今年2月、シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)の防衛戦で計量失格、王座をはく奪されたことによるもの。

尾川の話「4年前のファーマーとの試合で、子どもたちにベルトを……すいません(涙)。ゲームプランは? とにかくプレシャーをかけて相手を下がらせる作戦だった。ちょっと手数が少なかったのは反省点だけど、練習してきた右ストレート、クラッシュライトは出た。5回のダウン? 相手が右フックを引っかけるのは分かっていたので、それをくぐって右フック。12ラウンド目は取らないとダメだと思っていた? トレーナーから倒せと言われていたので狙っていました。次の目標は? 言われた試合をこなしてどんどんアメリカだったり、全世界で試合をして日本人が強いこと、尾川堅一をアピールしたいです」

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