まん延防止でもボクシング興行は現状維持の見通し
2022年1月17日 15時35分
2022年1月17日 10時44分
S・フェザー級のWBC王者オスカル・バルデス(メキシコ)とWBO王者シャクール・スティーブンソン(米)による統一戦プランが進行中。日時は4月30日ラスベガスで交渉が進んでいるとESPNなどが報じた。
昨年、ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)との激闘で2階級制覇を達成したバルデスと、リオ五輪銀メダリストの技巧派サウスポーで、こちらも2階級制覇のスティーブンソンという興味深い一戦が交渉成立の一歩手前まで進んでいる。
両者はバルデス(30勝23KO)がWBOフェザー級王者だったとき、ランク1位だったスティーブンソン(17勝9KO)との指名試合が義務づけられていたが、王座を返上してS・フェザー級に進出。両雄の対戦は実現しなかった。
スティーブンソンがバルデス戦を強く望んでいたことから、「バルデスが逃げた」という見方をされたのは仕方あるまい。一方で、トップランクのボブ・アラム氏が当時、バルデスの相手にはスティーブンソンではなく、よりエキサイティングなWBO・S・フェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ=現WBOフェザー級王者)を推していたという話もある。
実績で上回るバルデスだが、昨年9月のロブソン・コンセイサン(ブラジル)戦では試合前にドーピング違反疑惑が発覚。試合はゴーサインが出たものの、大いに苦戦した上での判定勝ちだった。一方のスティーブンソンは昨年10月、ジャメル・ヘリング(米)に10回TKO勝ちで2階級制覇を達成。勢いでは24歳のサウスポーが上回る。
ESPNによると、両陣営はまだ金銭合意に達していないようだが、因縁も含めて大いにファンの興味を駆り立てるカードであることは間違いない。交渉の詰めがうまくいくのか注目される。
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