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ゴロフキン戦プレビュー第1弾 浜田剛史氏が村田諒太のボクシングを語る

2022年3月15日 14時52分

 ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対決に備える村田諒太(帝拳)の調子をおなじみの浜田剛史さん(元WBC世界J・ウェルター級王者)が解説。「完成に近づいている」という村田のボクシングとは――。 =ボクシング・ビート4月号より=

 まず村田は2年3ヵ月ぶりの試合ですが、これは単なるブランクとは異なります。リングに上がれなかったのは事実ですが、試合をやるつもりがコロナの事情でできなかった。やるつもりで直前まで練習をして、試合をする状況まではつくりあげていたからです。

 村田が2013年にプロ転向会見を行った際、周りから「いつ世界をやるんですか」とよく聞かれましたが、「ゴロフキンとかがチャンピオンにいる。厳しい世界に入る」とコメントをしました。ただし、可能性は持っていると。正直な話、最初からかける期待としては大きすぎたと思いますね。ハグラー、ハーンズ、レナード、デュランがいたミドル級ですからね、どれだけ大変なのか分かりますか、と。

 期待される選手は多いが、期待通りに勝っていくのは1割ぐらいでしょう。エンダムとの試合、村田自身も「本当に通用するのか」と言っていたし、どうだろうというのはあったものの、本番はまさか相手の手が上がるとは思わないような内容でした。世界戦ではなおさら、勝つと負けとでは天国と地獄です。ただし、村田は結果は負けになったとはいえ、逆に、とくに海外での注目度は上がった。「勝っていただろう」と、そういう反響を見るにつけ、村田とは強運な男だと思ったものです。

 そしてエンダム再戦にちゃんと勝った。村田という男は本当に努力する。「哲学者」と呼ぶメディアもありますが、研究はするし、自分のボクシングを分かっているし、このやり方をすると相手の上を行くんじゃないかという計算もする。計算をして、こうしなければいけないことを努力でやる。それを積み重ね、積み重ねでやるのが村田です。努力に勝る天才はなしと言いますが、思ったことを積み重ねでやってきた。

 それで今回の試合。13年の記者会見で「大変な世界に割って入らないといけない」と言いましたが、実際に割って入ってきた。これは本当に数パーセントの世界です。運だけではこれないし、日々努力努力の積み重ねできた。

 試合は3分で終わるかもしれないし、1時間近く、フルラウンドかかるかもしれない。そのために練習を何ヵ月も行うわけです。試合でそれが出るかは分からないが、何かの場合に出さないといけない、そのための準備をしておかねばならない。いまの村田の練習を見ると、いろんな要素を持っていて、総合的にいい。いまが一番強い。…

 「いい状態」の村田はいかにゴロフキンにぶつかるか。浜田さんは「技術を最大限に生かした正面衝突になる」と予想する――。記事全文はきょう発売のボクシング・ビート4月号に掲載しています。
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