April
25
Thursday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

19°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 中谷潤人がWBOフライ級王座V2 山内涼太を圧倒して8回TKO勝ち

中谷潤人がWBOフライ級王座V2 山内涼太を圧倒して8回TKO勝ち

2022年4月9日 20時47分

 村田-ゴロフキン戦のセミで行われたWBO世界フライ級タイトルマッチは、チャンピオン中谷潤人(MT)が挑戦者2位・山内涼太(角海老宝石)に8回2分20秒TKO勝ち。2度目のタイトル防衛に成功した。

中谷(右)はアッパー、左ストレートを効果的に使った

 間合いの探り合いでスタートした試合は、初回中盤早くも中谷が主導権を引き寄せる。長身サウスポーのチャンピオンは右ジャブと脚、懐まで絶妙に使って距離をつくると、即座に鋭い左ストレートをヒットしてみせたのだ。

 2回、中谷は左ストレート、右アッパーを自在に当て、さらに左ロングフックで山内をぐらつかせる。3回は右フックにアッパーとつるべ打ち。中谷に好きにさせまいと山内が相打ち覚悟で挑むが、中谷はスッと脚で離れてみたり、冷静に試合を運ぶ。

 ペースを完全に握った中谷だが慎重さも持ち合わせており、無理を冒さず山内を削っていった。強打に望みを託す山内は体で押しこみながら左ボディで中谷の失速を狙う。しかしこれも淡い期待というもので、この日の中谷に隙はまったくと言っていいほどなかった。

 逆に山内は中谷にヒットされ続けて顔面がすっかり変形してしまった(4回にヒッティングで左目上を負傷)。チャンピオンの圧倒ペースのまま迎えた7回、連打で追われた山内が反撃打を出せなくなると、中村主審がここまでと割って入った。6回までのスコアはフルマークだった。

S・フライ級進出も口にした中谷

 試合後のリングインタビューでは「ネクスト・モンスター」と海外でも高く評価されている点について、中谷は「今のままだとおこがましいですが、パウンド・フォー・パウンドに入っていける選手になりたいです」とアピールした。

 中谷は2度目の防衛。「ベスト・パフォーマンスを更新する」との約束を裏切らない完勝だった。アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)との初防衛戦同様、海外のファンにもインパクトを与えたのではないか。

 中谷の戦績は23勝18KO不敗。世界初挑戦に失敗の山内は8勝7KO2敗。

Related article
関連記事