2団体統一のゴロフキン「村田はとてもタフだった」距離感をつかめたのが勝因
2022年4月10日 2時51分
2022年4月9日 22時03分
WBA&IBF世界ミドル級統一戦が9日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBAスーパー王者の村田諒太(帝拳)はIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に9回2分11秒TKO負け。ゴロフキンが2本のベルトを統一した。
ロンドン五輪金メダリストで日本のスターである村田と、WBA王座を19度防衛するなどミドル級最強の座を長く守ってきたゴロフキン。“日本ボクシング史上最大”と言われるビッグマッチのゴングがさいたまで鳴った。
村田は初回、ゴロフキンの最初のジャブをもらってヒヤッとさせたが、ここから作戦通りのボクシングをスタートさせた。グイグイとプレスをかけて右ストレート、ボディブローを盛んに狙っていく。ガードの上からでもワンツーを打ち込み、リズムを作っていった。
ゴロフキンは右アッパー、左フックで村田に迫るが、村田はガードを固めて前に出て左ボディフック、右ボディストレートを打ち込んでいく。村田のプレスがよく効き、ゴロフキンは嫌がっているように見えた。
ゴロフキンは4、5回から角度を変えた左フック、右フックを村田のガードの外側からコネクトしていった。村田は多少の被弾をものともせずに、ボディ打ち、右ストレートでゴロフキンに迫り、会場を盛り上げるものの、試合の流れはゴロフキンに傾いていく。
ゴロフキンはジャブ、右アッパー、左フック、右フックとパンチが多彩。6回、ゴロフキンの右フックで村田のマウスピースが飛んだ。7回、ゴロフキンが左フックの連打を決めると会場から悲鳴が上がった。ここで村田はワンツー、ワンツーで反撃を試みて会場を沸かせた。
それでも村田の敗色は徐々に濃くなっていく。8回、村田はこれまであまり見せなかったローリングやダッキングでゴロフキンのパンチをかわし、右を打ち込んでいくものの完全に勢いがなくなった。9回、ムラタコールにアリーナが包まれた後、ゴロフキンの右を食らって村田が横を向くようにグラリ。左フックを追撃されてキャンバスに沈むと同時に、タオルが投入された。
村田は16勝13KO3敗。ゴロフキンは41勝36KO1敗1分。試合後、2人は何度も健闘をたたえ合った。勝利者インタビュー後、ゴロフキンは自らのガウンを村田に着せて会場の声援にこたえた。
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