リオ五輪金メダルのヘビー級スター候補、フランス期待のトニー・ヨカ初黒星
2022年5月16日 15時42分
2022年5月16日 14時25分
中米のボクシング王国メキシコに乗り込んでWBA世界L・フライ級のスーパー王座4度目の防衛戦に臨むことが決まった京口紘人(ワタナベ)。相手はレギュラー王者のエステバン・ベルムデス。こちらも完全アウェーでの試合であるが、「日本人は強いと思ってもらえるようなパフォーマンスでしっかり統一したい。いい試合をしたい」と意気盛んだ。《ボクシング・ビート6月号より》
京口の最後の試合は昨年3月米国デビューのアクセル・アラゴン・ベガ戦(5回TKO勝ち)だから、今回は約1年3ヵ月ぶりのリングとなる。これだけのブランクが空いてしまったのはコロナ禍とは別にケガが続いたからでもあった。
昨年9月のスパーリングで右手の親指中手骨にひびが入った。さらにヒジと左脚と立て続けに負傷。試合が決まりかけていただけに「メンタル面で落ち込み、焦りもあった」。
しかしその後は治療をしながらもできるトレーニングを続けた。練習をしないと気がすまない性格の京口も、脚をケガした時は「休むのも練習だから」と説得され、それに従ったという。
スパーリングを開始したのは今年3月に入ってから。4月28日の会見時までに約40ラウンドこなしたという。この時点で左拳には「少し違和感がある」と明かしたが、試合では万全の状態で臨めるとチャンピオンは信じている。
さて、WBAは2017年に「世界タイトル削減プログラム」を計画した後、昨年からチャンピオンの数を減らしてきた。最初は半信半疑で見守っていた向きも少なくなかったはずだが、どうやら今回は本気のようだ。現在WBAランキングで世界王者が1人しかいない階級は井上尚弥のバンタム級を含め7階級である。残る10階級も一本化されるものと期待しておこう。
そしてこの京口-ベルムデス戦も削減プログラムの一環である。WBAによるとスーパー王者の京口がレギュラー王者のベルムデスの挑戦を受けるという表現になっているが、タイトルが一本化されることになるわけで、京口はしきりに「内部統一」と表現する。
WBAが両者に対戦を義務付け、両陣営は入札を回避して交渉の末に試合を決めた。試合がメキシコ開催になったのは、京口が契約しているマッチルームの意向という。
警戒すべきはアウェーの試合だけではない。ベルムデスと戦う前に、京口にはもうひとつ別な戦いが待ち受けている。それは試合の行われるメキシコ市が標高2250メートルの高地にあるという問題だ。訪問者は普通に滞在していても高山病の症状にかかることもある厄介な地だ。1966年にここで関光徳が日本人ボクサーとして初めて世界戦のリングに立った際には、酸素ボンベを用意したという秘話もある。..
完全アウェー、高地、そして巧者カニサレスを沈めたベルムデスが相手――京口は無事にタイトルを一本化して持ち帰ることができるか。展望記事全文は発売中のボクシング・ビート6月号に掲載しています。
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