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2022年8月13日 土曜日

4階級制覇狙う田中恒成の“変化”とは 中日本の大先輩、飯田覚士さんと対談

 橋詰将義(角海老宝石)を圧倒してスーパーフライ級戦線で存在感を再びアピールした田中恒成(畑中)。7月の昼下がりに畑中ジムを訪れ、飯田覚士さんが話を聞いた。実は今回の対談は飯田さんたっての希望でもある。同じ中日本のボクサーとしてデビューから注目していた田中に変化を見てとったからだ。「ここにきてやっと恒成が本気になった」と飯田さんは強調する。=ボクシング・ビート9月号より=

気心知れた飯田さん(左)と田中

田中 試合観てくださいました?
飯田 1ラウンドは、サウスポーの相手に合わせること、恒成の硬さも含めてウォームアップ的な時間だったのかな。

田中 距離を測っていましたね、いきなり自分の距離には持っていけないので。いかにそこに持っていこうかなと。1ラウンド目の終わりにはもう中に入れる感覚がありましたが、早い段階で距離を詰めてプレッシャーも与えられたのはよかったです。
飯田 やりづらかった?

田中 もちろんサウスポーでリーチの差がある相手はやりづらいんですが、すぐに合わせられました。でも自分のやりたかった動きとしては、自己評価は高くないんです。もっと俺がアクションを起こすことで相手を崩したかったから。
飯田 ある意味では自分のやりたいことを出せなかった。

田中 1ラウンド目の入り方もまだまだだし、もうちょっと上手に試合をつくりたかったんです。
飯田 なるほど。今聞いて思ったのは、石田(匠)戦で「もっと試したかった」という反省があってのことなのかな。

田中 石田戦は……やっぱりあんまり気持ちが乗っていなかったんですね。ディフェンス、ディフェンスとやりすぎた点と、勝負所で行かなかった点。目の前にいる相手を見て行けそうな雰囲気があったのに「もう少し慎重につくってみよう」と考えたんです。一気にプレッシャーをかけもせず、自分のペースも上がらずに、そうするうちに相手が慣れてきた。気持ちの面がデカいんですけど。
飯田 そうなんだ。

田中 なので今回は勝負所は逃さないことを意識していましたし、ボクシングの内容も含めて、やっていたことは石田戦と全然違います。
飯田 じゃあ2、3ラウンドで感覚をつかむのは石田戦も同じだったけど、前回はちょっと「まだいろいろとやってみようか」と欲が出たというのか。


飯田 井岡一翔戦からの歩みの点が気になるんだけども。今振り返ってみてどれぐらい変わった?
田中 ん――。実際、僕自身が成長したと感じるのはここ半年ぐらいです。石田戦(昨年12月)はやはり弱くなっていたと思うし、すごく迷っていたので。今久しぶりに、練習すればするだけ強くなれる感覚があるんです。

飯田 やっときた?
田中 やっと。なんか久しぶりに感じています。もうホントにかなり前、二十歳を超えたあたりですかね。井岡戦を今振り返ると、勢いはあったと思います。でもやっていることはすごく単調で、なんの工夫もない。ボクシング、全然分かっていないなという感じ。これからそういうものがちょっとずつ分かっていくのかなと感じています。

飯田 めっちゃ成長してるね。
田中 まだプレイには落とし込めていないんですが。

飯田 大人になると成長って分かりづらいものでさ。小学校なら1年前をガキだなと思えるほどの成長期なんだけど、それがどんどんなくなっていくんだよね。二十歳を過ぎちゃうと、それを感じるのが本当に難しくなる。
田中 人としてもボクサーとしても。

飯田 そうそう。ただ俺の場合はボクシングを本格的にやったのが二十歳を過ぎてからで、プロになってからも1日の成長を感じれたの。恒成はキャリアが長いから、そういうふうに成長を感じるわけがなくて、その中で井岡戦を過去の自分だと感じることができたのは大きいと思う。
田中 あのレベルでよく3階級を獲ったなと思っちゃいました。‥

 ほかにも、アメリカ修行の決断やそこで得たもの、田中がこれからどう変わるのか等々、読み応えたっぷりの対談となっています。全文は発売中のボクシング・ビート9月号に掲載しています。
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