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女子5タイトル戦 ホープ山中菫&晝田瑞希が初タイトル獲得 松田恵里はOPBF王座返り咲き

2022年9月1日 20時23分

 オール女子興行「Queens Crest」が1日、後楽園ホールで開催された。ダブル世界タイトルマッチの前に行われた3つのタイトルマッチは、新鋭の山中菫(真正)、晝田瑞希(三迫)、松田恵里(TEAM10COUNT)がそれぞれタイトルを獲得した。

松田(右)は2度目のOPBF王座獲得

◇OPBFアトム級王座決定8回戦
松田恵里(TEAM10COUNT)[3-0(79-73×2、78-74)]長井香織(真正)
 前王者のサウスポー松田は2月、宮尾綾香(ワタナベ)とIBF王座を争って敗れて以来の再起戦。元日本王者の長井は5月、OPBFミニマム級タイトルマッチに敗れて以来のリング。長井がプレスをかけ、松田が足を使う立ち上がりとなった。

 長井は右を軸に松田に迫り、松田は右サイドにまわり。互いになかなかクリーンヒットを打ち込めないが、松田が4、5回に左、右フックを当てて徐々にペースを引き寄せていく。長井は6回にプレスを強め、もみ合うシーンが増えていく。長井は自らの領域に引き込み右を何発か当てたが、松田は冷静に対処してクリンチ際でも負けていない。終盤もショートパンチの精度で上回った。

 松田は5勝1KO1敗1分。試合後は「素直にうれいしです。ここ2戦結果を出せず、底の差をどうにか埋めないと上にいけないと思ってやってきた。やってきたことは間違っていなかったとは思うけど、まだ上とは差があると思うのでそこを埋めて次こそは世界を取りたい」とコメントした。長井は6勝2KO5敗3分。

晝田(右)はアウトボクシングで完勝

◇日本フライ級王座決定6回戦
晝田瑞希(三迫)[3-0(60-54×3)]桺井妃奈実(真正)
 元トップアマ同士がプロで初タイトルをかけて対戦した。サウスポー晝田は初回からスピードに乗って出入りのボクシング。ジャブ、左ストレートを打っては離れて試合を組み立てた。桺井はカウンター、相打ちを狙うが、自分から仕掛けられずに苦しい展開。晝田が断続的に左を決めて、快調に試合を進めた。

 終盤、桺井は何度か前に出たが、晝田はフットワークでこれをさばいて左ストレートから右フックも決めて相手を翻弄。桺井は最終回、ようやく思い切って前に出たものの、晝田のペースは乱れず、逆に鋭い左カウンターを打ち込んで試合を締めた。完勝の晝田は3勝。前日に計量失格していた桺井は2勝1KO1敗。

晝田の話「踊り出しそうなくらいうれしいです。(派手なコスチュームは)こだわりはあるし、女子選手だからできるというのもあるので、そこは奮発して…お父さん、お母さんありがとうございます! もっといいベルトをゲットしたいのでみなさんもついてきてください」

山中は強打で2度のダウンを奪った

◇WBOアジアパシフィック・アトム級王座決定8回戦
山中菫(真正)[TKO5回1分56秒]狩野ほのか(世田谷オークラ)
 長身の狩野とサウスポー山中の対戦。初回、距離が詰まり互いによく手を出すが、山中の右フックから左ストレートが炸裂。狩野が尻からダウンした。狩野はここから踏ん張り、2回以降は右アッパー、ワンツーで山中に迫る。パワーで勝る山中は打ち終わりに右フック、左ストレートをきれいに決め、有効打で上回って試合を進めた。

 5回、手数を出す狩野がワンツー、左右のボディでペースをつかみかけるが、ラウンド終盤に山中の右フックが炸裂、左ストレート、右フックをフォローすると狩野がコーナーに崩れ落ち、主審が試合を止めた。元WBOミニマム級王者、山中竜也を兄に持つ20歳の山中はデビューから6連勝2KOでタイトルを獲得した。狩野は4勝2KO1敗2分。

山中の話「今回初のタイトルだったけど、兄ともう1回2人そろって世界戦するのが目標なのでここで負けるわけにはいかなかった。勝ててホッとしている。これからも一生懸命練習していく」

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