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前WBO王者の岩川美花が宮尾綾香に競り勝つ IBF女子アトム級新王者誕生

2022年9月1日 21時08分

 IBF女子アトム級タイトルマッチ10回戦が1日、後楽園ホール「Queens Crest2022」のセミで行われ、挑戦者で前WBO同級王者の岩川美花(姫路木下)が王者の宮尾綾香(ワタナベ)に3-0判定勝ち。スコアは96-94×3。宮尾は初防衛に失敗した。

岩川(右)は技巧が冴えて接戦を制す

 あとに入場の宮尾が遅れ、入場曲を3度繰り返してようやく入場。しかしともにベテランの39歳はゴングと同時に静かに立ち上がった。初回は身長で上回る岩川がジャブで宮尾の顔が跳ね上げて優勢か。宮尾は踏み込んで右を狙っていくが、岩川が簡単に中には入らせず、コンビネーションをまとめてポイントを獲りにいった。

 流れを変えたい宮尾は4回、ピッチを上げてダブルジャブから右オーバーハンドにつなげ、リズムを作っていく。中盤は宮尾が攻める時間帯があり、スイッチも入れ始めた岩川がコントロールする時間帯ありと甲乙つけがたい展開となった。ともにクリーンヒットはなかなか許さない。前に出て、手数で上回っているのは宮尾だ。

 互いに決定打がでないまま試合は終盤へ。8回、互いに距離が近づきパンチの交換が増えると、9回は岩川が距離を詰めて左フックを、宮尾が右フックを打ち込んだ。最終回も打ち合いとなり、岩川が印象的なヒットを決めてフィニッシュとなった。

 静けさに包まれる中、スコアが読み上げられると、岩からはキャンバスにバッタリと倒れて喜びを爆発させた。

2月に鈴木菜々江(シュウ)に敗れてWBO王座を失った岩川は次の試合でIBF王座を獲得。「今日の恩を忘れずにしっかり練習して防衛に励んでいく」と言葉を弾ませた。11勝3KO6敗6敗1分。アトム級4団体統一を掲げていた宮尾は無念。21勝6KO6敗1分。

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