1日（日本時間2日）メキシコ・ティファナに元2階級制覇王者ルイス・ネリ（メキシコ＝写真）が登場。10回戦でダビ“セベロ”カルモナ（メキシコ）に3回2分9秒KO勝ちを収めた。同じリングでWBC女子S･バンタム級王座などを獲得して人気と知名度を誇ったジャッキー・ナバ（メキシコ＝42）がグロリア・ジャンカケオ（アルゼンチン）にS･バンタム級10回戦で判定勝ち。引退試合を飾った。

　WBCとWBOでS･バンタム級1位にランクされるネリだが、前日の計量では128.5ポンドとキャリア最重量をマーク。代役で抜擢されたカルモナはそれを上回る130ポンドとS･フェザー級リミット。カルモナのコンディション不良は明らかで初回を乗り切ったが2回、サウスポーのネリの左フックを食らってあお向けに倒れる。

　3回、またもネリの左でカルモナは2度目のダウン。カウント後スリップダウンしたカルモナはネリの左フックで脚がもつれ再びマットに落下。セコンドがタオルを要求してネリのKO勝ちとなった。

　再起後2連勝のネリ（27）は33勝25KO1敗。2冠を保持するスティーブン・フルトン（米）挑戦を目指す。16年5月、井上尚弥（大橋）に挑戦してフルラウンド戦ったカルモナ（31）は22勝9KO11敗5分。

　一方、ナバはジャンカケオと激しい打ち合いを展開。顔が腫れ上がったが97-93が2者に98-92に3-0の勝利。ナバは40勝16KO4敗4分。ジャンカケオは10勝3KO12敗3分。