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L・フライ級統一戦まで2週間 「ワクワクしかない」寺地拳四朗の胸の内とは

2022年10月18日 14時19分

 日本に2人いるライトフライ級の世界チャンピオンが、互いのベルトをかけて対戦する。WBC王者・寺地拳四朗(BMB)とWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)による王座統一戦は11月1日、さいたまスーパーアリーナで挙行される。果たして勝者は? 勝負展開をそれぞれの側から占ってみると――。《ボクシングビート11月号より》

加藤トレーナーをミット打ちに励む拳四朗

「ワクワクしないんですかね」。試合の発表記者会見の後、個別の囲みのインタビューで寺地は言ったものである。会見中は終始厳しい表情で寺地に対して目も合わそうとしない京口とは対照的に、笑顔が絶えなかった。待ちに待った試合が決まり、喜びを抑えきれない様子だった。

 昨年まで、具志堅用高の持つ日本人世界王者の最多防衛記録「V13」を破ることに情熱を燃やしてきた寺地。それが9月矢吹正道に不覚のTKO敗を喫して王座を追われる。大きな目標を失った元チャンピオンの喪失感ははたから見ても痛いほどよく分かった。

 しかし今、寺地は意外にさばさばしているのだ。矢吹に一度は追われた王座をリベンジ戦で奪還。この2試合の前と後では人生観、ボクシング観が「全然違った」と寺地は言う。再び矢吹に負けたら引退の覚悟で臨んだリマッチでKO奪還という最高の結果を生み出したのだから、それも当然か。

「負けてもその経験を活かせれば、レベルも上がるし、プラスになるねんなと感じました」。奪還した今だからこそ言えるかもしれないが。

 寺地が参謀として頼りにする加藤健太・三迫ジムトレーナーもその成長を認めて、「もうあんな悔しい思いはしたくないという思いが強く、前より真剣にボクシングに取り組んでいます」。

 寺地は負けて精神的に楽になったとも明かした。「まぁまぁ、縛りは減ったかなという感じはしますね。階級も上げようと思えば上げてもいいし。逆に広がったという感じですかね」。いつもニコニコして緊張しないようでも、やはりプレッシャーは感じていたようである。

 残念な結果だったとはいえ、負けてこのプレッシャーからは解放されたかたち。しかもこれでモチベーションを失ったのではなく、新たな目標も遣り甲斐もできた。それが今回の王座統一戦である。..

 さて今度の試合、寺地はどんな戦法をとるのだろうか。寺地側からのシミュレーション「寺地はこうして京口を撃退する」記事本文は発売中のボクシングビート11月号に掲載しています。
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