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2022年12月1日 木曜日

世界王座に3度ついた宮尾綾香が引退式 藤原茜はモンゴルのトップアマに屈しWBO・AP王座逃す

 女子の祭典「DANGAN Victoria vol.9」が1日、後楽園ホールで開催された。セミのWBO女子アジアパシフィックS・バンタム級王座決定8回戦は、日本フェザー級1位の藤原茜(ワタナベ)がイェスゲン・オュンツェツェグ(モンゴル)に3-0判定負け。初タイトル獲得はならなかった。

藤原(右)は後半に追い上げを図ったものの届かなかった

 この日は元女子世界王者、宮尾綾香(39=ワタナベ)の引退セレモニーも行われた。試合のコスチュームでリングインした宮尾は「ボクシングを始めて19年、山あり谷ありの波瀾万丈のボクシング人生でした。たくさんの方に出会い、支えてもらいました。本当にありがとうございました。最高のボクシング人生でした」とあいさつ。10ゴングを聞いた。今後は現役時代に取得した鍼灸の道に進みつつ、ボクシングにも何らかの形で携わっていきたいと話した。

引退式の宮尾は感謝の言葉を何度も口にした

 長野県千曲市出身の宮尾はJBC公認前の2004年にプロデビュー。12年9月にWBAアトム級王座を獲得し、5度の防衛に成功した。WBC王座小関桃との統一戦に敗れたあと、世界戦で右ヒザの前十字靱帯を断裂して長期戦線離脱。カムバック後の08年にWBA同級暫定王座に就いた。

 今年2月に松田恵里(TEAM10COUNT)との王座決定戦を制してIBF同級王座を獲得。9月、岩川美花(姫路木下)との初防衛戦に敗れ、王座陥落した試合がラストファイトとなった。戦績は38戦25勝6KO10敗3分(JBC未公認時代を含む)。

◇WBO女子アジアパシフィックS・バンタム級王座決定8回戦
イェスゲン・オュンツェツェグ(モンゴル)[2-0(80-72、79-73、76-76)]藤原茜(ワタナベ)
 6月に日本フェザー級王者の三好喜美佳(川崎新田)に挑戦して引き分けた藤原が2戦連続のタイトルアタック。アマトップ選手のオュンツェツェグとベルトをかけて争った。スタートは互いに様子見。2回からはオュンツェツェグが足を使いながらジャブ、右ストレート、左フックをテンポよく打ち込んでいった。藤原は高いガードでクリーンヒットを許さないものの、防御から攻撃がなかなかできない展開となる。

 藤原は打ち終わりを狙って手を出していくが、21歳のモンゴル人は打ったあとに必ず動いて反撃を許さない。なんとかしたい藤原は5回、ようやく左フックを決めるものの、オュンツェツェグのパンチで左目が腫れてきた。藤原は7回、勝負をかけたが、逆にオュンツェツェグの右カウンターを食らってヒザが一瞬砕ける。藤原は食らいつこうとしたが、オュンツェツェグは最終回に打ち合いを披露してフィニッシュした。

 5月の世界選手権ベスト8、11月のアジア選手権銅メダルのオュンツェツェグはプロ2勝。日本フェザー級1位の藤原は5勝2KO2敗1分。引退式を終えた宮尾がセコンドに入ったものの及ばなかった。

◇女子51.8キロ8回戦
佐山万里菜(ワタナベ)[2-1(78-74×2、75-77)]阿比留通子(世田谷オークラ)
 日本フライ級1位の佐山と前回の試合で元世界王者の古川夢乃歌を下した日本4位の阿比留の一戦。ともにワンツー主体、中間距離での攻防となる中、佐山が3回に出入りの機動力を生かして右ストレート、左フックをヒット。ペースをつかみにかかった。

 阿比留は4回、プレスを強め、多少に被弾は恐れず佐山に向かっていった。しかし、脚を動かし続けて阿比留のパンチを外す佐山がペースを握って試合は進行。阿比留は最終回に反撃したものの、佐山が大崩れすることはなかった。佐山は5勝2KO4敗1分。阿比留は4勝1KO7敗。

◇女子ライト級6回戦
藤原芽子(真正)[2-1(59-54、57-56、56-57)]水谷智佳(宮田)
 東洋太平洋女子フェザー級王者の藤原と、3年半ぶり復帰の元東洋太平洋S・フェザー級王者の水谷はともに世界挑戦経験のある41歳対決。試合は初回、藤原が距離を詰め、もつれかけたところで左フックを放つと水谷がダウンという立ち上がり。その後も藤原は左右のフックを上下に打ち分けてヒットを重ねた。

 水谷は2回、パワーを全面に押し出してワンツー、左フックで藤原に迫った。藤原もこれに応じて試合は打撃戦に。水谷は3回、偶然のバッティングで右目上部から出血。水谷が懸命に前に出て手数を出し、藤原が水谷の動きのすきを突いて左右のフック打ち込む展開が最後まで続いた。より印象的なパンチの数で上回った藤原は11勝3KO3敗2分。日本での試合は16年3月以来だった水谷は12勝8KO7敗。

◇女子ミニマム級4回戦
勝谷美雪(ワタナベ)[引き分け1-1(39-37、37-39、38-38)]古屋柊華(花形)

◇女子52.5キロ4回戦
山下奈々(REBOOT.IBA)[3-0(40-36、39-37×2)]樋口藍(ARITOMI)

◇女子50.0キロ4回戦
大橋光希(ワタナベ)[3-0(40-36×3)]沼倉真子(石神井S)

◇女子フライ級4回戦
アダムスハナコ(ハッピーボックス)[3-0(39-37×3)]長崎未久(北澤)

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