4団体統一の井上尚弥「11ラウンドにギア入れた」 防御重視のバトラー倒し切り納得
2022年12月13日 22時28分
2022年12月13日 21時16分
バンタム級4団体統一戦が13日、東京・有明アリーナで行われ、WBAスーパー&WBC&IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBO王者ポール・バトラー(英)に11回1分9秒KO勝ち。日本選手初、世界で9人目の4団体統一王者に輝いた。
井上が試合前に予言していた通り長い試合になるのか。それとも井上のハードパンチが序盤から火を噴くのか。スタートから目の離せない一戦を目にしようと有明アリーナには超満員の1万5000人。世界的リングアナウンサー、ジミー・レノンJrの美声で運命の一戦は始まった。
スタートは静かな立ち上がり。井上は手を出さず、バトラーのジャブは届かない。1分すぎ、井上が右をスイングすると歓声が上がる。井上は初回が終わると両足をグローブで何度か叩いた。
2回、井上はピッチを上げて、右ストレートから左ボディのコンビネーションでバトラーに迫った。バトラーの左フックをスウェイで軽々よけるとまたも歓声。バトラーは後半戦に持ち込みたいのか、脚をよく動かして決してガードは下げず、とにかくもわらないことを第一に考えた戦い方だ。
3回、井上はバトラーをコーナーに追い込んで右フックを連打。4回にもWBO王者をコーナーに釘着けにした。しかし5回からは手数を落とし、ジャブ中心の組み立てに変えた。6回にはスイッチを披露、7回はノーガード、8回は両腕を背中にまわしてバトラーに手を出させようと挑発を繰り返す。バトラーは必死に守って試合を終盤まで持ち込んだ。
判定も見えてきた10回、井上はワンツーを繰り出してピッチを上げた。勝負をかけたのは11回だった。攻勢を強めて、左ボディ、左フック、右ストレートでバトラーに迫り、右ボディストレートを打ち込むとこれが効いたか、さらに左フックを追撃にしてバトラーの動きを止める。カメになったバトラーに内から右ストレートを打ち抜き、連打で左ボディも決めると、バトラーがキャンバスに崩れ落ち、立ち上がることはできなかった。
井上は24勝20KO。「4団体統一を成し遂げた今、S・バンタム級への転向を考えています」と2023年の階級アップを宣言。「S・フライ時代からこの目標を掲げてきた。団体の垣根があって遠回りもしたけど、12月13日は最高の日になりました」と目標達成を喜んだ。バトラーは34勝15KO3敗。
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