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4団体統一の井上尚弥「11ラウンドにギア入れた」 防御重視のバトラー倒し切り納得

2022年12月13日 22時28分

 日本ボクシング史上初の4団体統一を達成した井上尚弥(大橋)は試合後、記者会見に応じ「久々に11ラウンド戦って疲れましたね。攻めて、攻めて、攻めてだったので疲れましたけど、ベルトが4本あるので気持ちいいです」とホッとした表情で話し始めた。

 序盤からポイントを重ねながらも、なかなか決定打を打ち込めない試合展開となった。これについて井上は「戦い方は予想通りだったけど、想像以上にタフだった。表情も変わることなく戦ってきた」、「前半をしのいで中盤、後半勝負でくるのは分かっていたけど、思った以上に対策してきた」と印象を述べた。

 その上で中盤からは無理に攻めず、ジャブ中心のボクシングに切り替えた。ノーガードにしたり、グローブを背中に回したりの挑発は「苛立っていたわけじゃないけど、倒されなければいいのか、倒しに日本に来てるんじゃないのか、ほんとに勝つ気があるのかと。そういう思いはありました」と説明。あまりに手を出してこないバトラーへのメッセージも込められていたと明かした。

 井上真吾トレーナーは「技術のあるバトラーに対して試行錯誤しながら戦っていた。煮詰まるところもあって、煮詰まるなよ、急いで倒しにいかなくていいぞ、と話していた。その中で最後倒したのはすごい」と倒しきったところを評価。大橋秀行会長は「判定勝ちとKO勝ちじゃ200%くらい違う。価値ある勝利だった」と大絶賛。井上本人も「11ラウンドにしっかりギアを入れて倒し切れた。それが収穫」と予告通りのKOに納得の表情だった。

 今後について井上は「バンタム級でやり残したことはない」とした上で、「満足はしているけどここがゴールではない。次に向けて切り替えていきたいなという思いはある」と早くも先を見据えた。

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