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井上尚弥 S・バンタム級進出なら「スリリングな試合増える」 階級上げて再び4団体統一を

2022年12月14日 18時43分

 バンタム級4団体統一に成功した井上尚弥(大橋)が試合から一夜明けた14日、横浜市内のジムで会見を開き、前夜の試合を振り返り、今後について語った。

左から真吾トレーナー、井上、大橋会長

 3時間ほど睡眠を取ったという井上は「昨日は本当に最高の夜になったと思うし、ここに4本のベルトがあると思うと、やってきたことの重みを感じます」とまずは率直な心境を明かした。

 対戦相手のWBO王者ポール・バトラー(英)の戦いぶりを、「この試合に向けてどれだけディフェンスを固めてトレーニングをしてきたのか。自分が得意とするパンチを一つひとつしっかり防ぐ、そのうまさは感じた」とバトラーの意気込みを称えた。

 その上で、「世界チャンピオンの実力のある選手が倒されないボクシングに徹底したら、ああいう展開になるのは仕方がない。難しい展開になった。最後は倒し切れてよかった」と11回KO勝ちしたファイトを振り返った。

 また、有明アリーナが超満員の1万5000人で埋まり、スポーツ選手として高いポジションに到達した感想を問われると、「自分がS・フライ級時代、防衛戦で有明コロシアムを超満員にすることができなかった。積み重ねてきてこれだけの会場を超満員にできて、一つひとつやってきたことが正しかったのかなと思います」とこれまでの道のりを振り返った。

 S・バンタム級への階級アップについても多くの質問が飛んだ。

 階級アップに関して井上は「S・バンタムに上げたら本当に気の抜けない戦いになると思うし、見ている方もそういう思いで見るようになると思う。全体的にスリリングな試合になると思う」とより拮抗した試合が増えると予想。対戦相手が大きくなり、戦い方も変わっていくという見通しを示した。

 一方でマニー・パッキャオが階級を上げて安定感が増したという話を指摘されると、「確かに上げたら安定感は増すかなというのはある。昨日の試合も減量はけっこう厳しいほうだったので、体の安定感は多少欠けた部分はあった」と分析してみせた。

 現在、S・バンタム級はムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、スティーブン・フルトン(米)がそれぞれ2本のベルトを保持している状態。いつ挑戦できるかは未定ながら、井上は「チャンスがあるなら。S・バンタム級のテストマッチはいらないと思う」と早期のタイトル挑戦を希望。フェザー級進出まで質問が及ぶと、「しばらくはS・バンタム級でやると思うので、また統一を目指してやっていく方向になると思う」と史上初となる2階級での4団体統一を目標に掲げた。

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