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ベテルビエフがパーフェクトレコード更新 ヤードを8回TKO L・ヘビー級3冠防衛

2023年1月29日 11時36分

 ロンドンのOVOアリーナで28日(日本時間29日)行われた世界L・ヘビー級3団体統一タイトルマッチは、IBF&WBC&WBO統一王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア=カナダ)が挑戦者WBO1位アンソニー・ヤード(英)に8回2分1秒TKO勝ち。プロデビュー以来19勝19KO無敗のレコードを伸ばし、WBAスーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)との4団体統一戦に照準を合わせる。

 強打者対決は予想されたように白熱した。前進してプレスをかけるベテルビエフに地元のヤードはジャブとカウンターで対抗。2回、右を決めたベテルビエフにヤードは右アッパーを返す。3回、王者の左フックが命中。4回にもヤードをロープへ詰めたベテルビエフは右クロスを浴びせる。

 ペースが王者に傾きかけたが5回、ヤードは右を痛打してベテルビエフの動きを一瞬止める。ラウンド終盤、ベテルビエフが連打を見舞うとヤードは右目尻をカット。6回なおも挑戦者が仕掛けると、ベテルビエフは左マブタを切り、両者とも出血。試合の行方が混とんとする。

 しかし7回、右でのけ反らせたベテルビエフはボディー打ちを交えてチャージ。8回、チャンスをうかがっていた王者が右を強振するとヤードの体が傾く。すかさずベテルビエフは右を追撃。四つん這いになったヤードは辛うじて起き上がったが、再開後ベテルビエフが攻め込むと挑戦者コーナーが棄権をリクエストした。

 2012年のオリンピックでオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に敗れたベテルビエフは同じロンドンの地で3団体統一王座を堅守。待望されるビボルとのビッグマッチに関して「すべてはその試合だ。ベリーグッド・ファイトになるだろう」とスマイルを見せた。38歳ながら今が全盛期を感じさせる。

 ちなみに7回までのジャッジペーパーは2者が68-65、67-66でヤードの優勢、もう一人は67-66でベテルビエフと意外にも2-1で英国人がリードしていた。2度目の世界挑戦に失敗したヤード(31歳)は23勝22OKO3敗。Photos by TopRank

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