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あす中嶋一輝が2本目のベルト挑戦 元日本王者の井上浩樹は復帰戦 日本ミニマム級王座決定戦は中止

2023年2月15日 15時37分

あす16日、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」の計量が15日行われた。セミで予定されていた小浦翼(E&Jカシアス)と高田勇仁(ライオンズ)による日本ミニマム級王座決定戦は、小浦の脱水症状による計量棄権で中止となった。高田はあす元日本王者の石澤開(M.T)とスパーリングを行う。

中嶋(左)とデメシーリョ。KO決着に期待

メインのWBOアジアパシフィックS・バンタム級王座決定12回戦は、同級1位の中嶋一輝(大橋)が55.2キロ、同3位ケニー・デメシーリョ(フィリピン)が55.0キロでリミットの55.3キロをクリアした。

元東洋太平洋バンタム級王者の中嶋が階級を上げて2本目のベルトをつかみにいく。前回10月の試合ではタイのチャイワットに2度のダウンを奪われ、逆転の8回TKO勝ちだっただけに、「前回はけんかで勝ったみたいになってしまった。ラウンドも長いので無理にはいかない。流れで倒せるようにしたい」と平常心を強調した。

とはいえ13勝11KO1敗1分の戦績が示す強打のサウスポーがノックアウトを放棄することはない。「KOで勝ちたいのでいくところはいく。クールに1ラウンドからいきたい」と、ノックアウト勝利に意欲満々だ。

16勝10KO5敗2分のデメシーリョは19年3月、井上尚弥(大橋)への挑戦権をかけてIBF挑戦者決定戦に進み、同胞のマイケル・ダスマリナスに敗れた。この年に来日して井上のスパーリング・パートナーを務めた経験も持つ。ちなみに接点のなかった中嶋は「覚えていない」そうだ。

井上浩樹(左)は2年7カ月ぶりの復帰戦

セミでは元日本、WBOアジアパシフィックS・ライト級王者の井上浩樹(大橋=15勝12KO1敗)が2年7カ月ぶりのリングでパコーン・アエムヨッド(タイ=4勝4KO無敗)とS・ライト級8回戦を行う。井上はリミットの63.5キロ、パコーンは63.2キロで計量に合格した。

井上は20年7月、日本王座の2度目の防衛戦で永田大士(三迫)に敗れて引退を表明。その後は従兄弟の井上のサポートなどを行っていたが、井上兄弟の活躍を目の当たりにし、周囲から強く勧められたこともあり、昨年復帰を決意した。

計量後、取材に応じた井上は「いままでで一番練習をすることができた」とベストコンディションをアピールした。引退前はけがが多く、十分な練習を積めないことが多かった。引退してから「神経系の整体師」とつながりができ、復帰にあたっても体のケアを全面的に依頼。「いまは治してもらえるので体のこと心配せずに練習ができるようになった」と表情は明るい。

もともとその才能を高く評価されているサウスポーは「あすは自分が変わったところを見せたい」と進化した姿を見せる意気込みで、「やるからには世界チャンピオンを目指したい」と力強く語った。

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