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4.16重岡銀次朗&優大がミニマム級ダブル世界戦 兄弟で同じ階級、同じ日の世界王座獲得目指す

2023年3月7日 15時29分

 ワタナベジムのミニマム級、重岡優大と重岡銀次朗の兄弟が4月16日、代々木第2体育館の「3150ファイトvol.5」でダブル世界タイトルマッチに挑むことになった。銀次朗はレネ・マーク・クアルト(フィリピン)とIBF同級暫定王座決定戦を、優大はWBC王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)に挑戦する。両選手が6日、都内で記者会見に出席して発表した。イベントの模様はABEMAで無料ライブ配信される。

左から亀田氏、重岡銀次朗、重岡優大、渡辺会長

 デビューから8連勝(6KO)をマークしていた23歳の銀次朗は1月6日、大阪でIBF王者ダニエル・バジャダレス(メキシコ)に世界初挑戦したものの、3回に偶然発生したバッティングで王者が耳の不調を訴えて試合続行不可能となり、最終的に無効試合となった。

重岡陣営はIBFにダイレクトリマッチを要望し、IBFもこれを認める方向だった。ところがバジャダレスが耳のけがを理由に戦線を離脱したため、IBFが暫定王座の設置を認めることになった。

 バジャダレスとの直接再戦がなくなった銀次朗は「暫定は心の底から満足できるものではない」としつつも兄弟で同じ日に世界タイトルマッチの舞台に立てることを歓迎。「リマッチを望んでいる」とのビデオメッセージを送ったバジャダレスを「信用できない」と斬り捨てる一方で、バジャダレスが正規王者でいる限り、クアルトに勝って再び拳を交えるつもりだ。

 そのクアルト(26=21勝12KO3敗2分)はバジャダレスに2-1判定で王座を奪われた元王者。銀次朗は「正直、バジャダレスよりもいい選手。たぶん気持ちが強いし、パンチ力もあってどんどん前に出てくる選手。面白い試合になると思う」と対戦相手を大いに評価した。距離を取りながら試合をコントロールし、前に出てくるクアルトを強打で仕留めるのが理想的な展開だろう。

 銀次朗の2つ上の兄、優大はデビューから6連勝(4KO)をマークし、7戦目にして世界初挑戦を迎えた。パンヤは39勝23KO1敗の戦績を誇るが、優大は「僕と弟は格闘技を始めて20年。オレらが世界チャンピオンにならなかったらだれがなるんだと思ってやってきた」と兄弟で父親の厳しいスパルタ教育を受けてきたキャリアを強調した。

 今回がV3戦となるパンヤについては「普通、ボチボチの選手。弱くないけど、ずば抜けているかといえばそうではない」と低評価。その上で「何ラウンドになるかは分からないけどぶっ倒します。目を離したら終わってたみたいな。ワンパンフィニッシュですね」と自慢の強打爆発を宣言した。

 ちなみに4月16日は2016年に重岡兄弟の故郷、熊本地震が発生した日にちとなる。自宅は電気や水が止まり、銀次朗は家族と1週間ほど車中で暮らした。大学生だった優大もすぐに福岡まで飛行機で飛び、水を買いためて車で熊本に入った経験がある。「みんなが少しでも笑顔になれたら」。故郷にとって忘れることのできない4月16日に、重岡兄弟が国内で初めて兄弟同時に世界王座獲得を目指す。

 なお、イベントには日本ヘビー級王者の但馬ブランドンミツロ(KWORLD3)、日本S・バンタム級3位の中川麦茶(一力)、日本S・フェザー級4位の奈良井翼(RK鎌田)らの出場が予定されている。

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