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“平成のKOキング”坂本博之会長の秘蔵っ子 苗村修悟 勝利すべてKOを7に伸ばす

2023年3月22日 22時35分

「オーバーヒート・ボクサーズナイト104」が21日、後楽園ホールで開催され、メインのフライ級8回戦は、苗村修悟(SRS)が長尾朋範(フラッシュ赤羽)に2回2分48秒TKO勝ちした。

苗村はA級初戦に2回TKO勝ち

◇フライ級8回戦
苗村修悟(SRS)[TKO2回2分48秒]長尾朋範(フラッシュ赤羽)
両者ともにスタートから強気のボクシングを展開。ジャブから右ストレート、返しの左フックを叩き込んでいく。先にパンチを当てたのは苗村だった。初回、右ストレートを効かせ、左フックをフォローしてダウンを奪うと、立ち上がった長尾をさらにキャンバスへ送った。

2回早々、長尾は再び左フックを浴びて倒れたが、これはスリップの裁定。長尾はここからフラフラになりながら逆転の一発を狙った。苗村は長尾のカウンターを何度か浴びながら、最後はきっちり仕留めた。苗村は7勝7KO1敗。長尾は6勝3KO2敗1分。

苗村が千葉の児童養護施設で暮らしていたとき、同じ境遇で育った“平成のKOキング”こと元日本、東洋太平洋ライト級王者の坂本会長が施設でボクシング・セッションを開催。12歳だった苗村に「卒業してボクシングがやりたかったらウチにおいで」と名刺を渡したのが始まりだ。苗村がジムの門を叩いたのは19歳のとき。以来、二人三脚でボクシングに取り組んでいる。

苗村と坂本会長

試合後、苗村は「パワーに自信があるので一発当たるといってしまう。今日も“当たったもん勝ち”のボクシングをしてしまった」と反省の弁。現役時代、強打でならした坂本会長も「先を見ると今日のような試合をしていては苦しい」と厳しい評価を下したが、これは期待の裏返しというものだろう。

A級初戦で豪快に勝利し、次の目標はランキング入り。師弟はともにまずは日本チャンピオンを目指している。

印波(右)と西峯はドロー

◇バンタム級6回戦
印波優心(レイS)[引き分け1-0(59-55、57-57×2)]西峯勇人(角海老宝石)
印波が前に出てプレスをかけ、西峯が脚を使ってボクシングを組み立てた。前半は西峯のフットワークが冴え、軽打ながらパンチを上下に散らしていった。印波は後半にプレスを強め、5回にようやく右、左ボディヒット。最終回はさらに押し込んで右を決めた。印波は5勝2KO2敗1分。西峯は4勝1KO2敗1分。

◇S・バンタム級6回戦
渋谷亮太(T&T)[2-0(58-56×2、57-57)]川口竜也(五代)
サウスポーの川口が積極的な立ち上がり。左ストレート、右フックをテンポよく打ち込んでいく。渋谷は右カウンターのタイミングが良く、2回に右を立て続けにヒットさせた。渋谷は右ボディを軸に川口を崩しにかかり、4回に右ストレートを決めると川口の動きが一瞬止まった。渋谷は畳みかけるが、ここで川口の右フックがヒット。形勢が逆転した。

5回は渋谷が再び右ストレートが決め、川口も旺盛な闘争心で左を打ち込んでいく展開。最終回は両者ともに激しく打ち合った。試合を通して有効打で上回った渋谷に軍配が上がった。渋谷は5勝1KO1敗2分。川口は3勝2KO4敗2分。

◇S・バンタム級6回戦
藤野正文(DANGAN AOKI)[負傷判定5回43秒引き分け1-1(48-47、47-48、48-48)]大場竜(ジャパンS)
両者は昨年12月に対戦して藤野が小差判定勝ち。ダイレクトリマッチはスタートから頭をつけて近距離の攻防となった。藤野がボディ打ち、右アッパーで優勢に立つが、大場が2回からペースを上げていく。その後も両者は近距離でパンチを出し合った。2回の偶然のバッティングで藤野の右目が腫れ、5回に試合続行不可能となった。藤野は5勝3KO2敗1分。大場は5勝3KO8敗2分。

◇ライト級4回戦
伊藤祐太(マナベ)[TKO1回1分14秒]清水純平(フラッシュ赤羽)

◇S・バンタム級4回戦
関瑞規(FLARE山上)[KO2回2分20秒]古場翔馬(フラッシュ赤羽)

◇S・バンタム級4回戦
菊池響(KG大和)[3-0(39-37×3)]松井泰斗(レイS)

◇フライ級4回戦
伊東洋一郎(スパイダー根本)[TKO2回1分28秒]細渕雄大(フラッシュ赤羽)

◇S・ライト級4回戦
野崎千皓(湘南山神)[TKO3回2分45秒]小曽根響太(ワタナベ)

◇S・バンタム級4回戦
伊藤光亮(フラッシュ赤羽)[負傷判定3回5秒引き分け[29-29×3]]佐藤佑樹(角海老宝石) 観衆=1215人

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