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ミドル級五輪金、プロで世界王者の村田諒太が引退会見「よりよい未来を作るスタート」

2023年3月28日 15時32分

オリンピック金メダリストで元WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)の現役引退会見が28日、都内のホテルで開かれた。昨年4月、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との統一戦がラストファイト。

村田は会見で多くを語った

ミドル級でアマチュア世界選手権銀メダル、ロンドン五輪金メダルの偉業を達成しプロ転向したのが2013年の夏。プロでも17年10月にアッサン・エンダム(仏)を7回終了TKOに破って竹原慎二以来となる世界(WBA)のミドル級王座奪取を果たした。

この王座はラスベガスでロブ・ブラント(米)に奪われたが、再戦では総攻撃を実らせて見事奪還。コロナ禍のブランクの後、夢のゴロフキン戦に臨み、激闘の末9回TKO負けに退いた。

ゴロフキン戦から一年――「なかなか大げさになってしまった。本日をもってプロボクサー村田諒太は引退いたします」と会見を切り出した村田は、帝拳ジムスタッフをはじめスポンサーに対し感謝の言葉をつないだ。「これから先も自分自身で何かを成し遂げるということはなかなかできない。皆さまと一緒に成し遂げられれば」とし、「この会見は引退という名のスタート、よりよい社会、未来をつくるためのスタートだと思っています」。

ゴロフキン戦で引退は既定路線だったものの、決断には時間がかかった。もっと稼ぐこともできたはずだが、「これ以上ボクシングに求めること、ボクシング界にできることがあまり見つからなかった」と村田は説明した。今後について具体的なことは明言しなかったが、いろいろと勉強中というのも努力家村田らしい。ボクシングに関しても現役時代からの解説のほか、携わる機会があれば前向きな姿勢である。

先輩の山中さんから花束を贈られる

プロ19戦(16勝13KO3敗)で思い出に残る試合には、デビューの柴田明雄戦をあげた。期待を背負ってプロに転向し、「あそこで負けたら究極の出オチだった」(村田)という最も緊張した試合。大きな重圧とともに、「柴田さんは12回戦の選手。6回戦でデビュー戦の僕と戦う必要がないのに試合を受けてくれた」感謝の気持ちが何より大きいのだという。

帝拳の本田明彦会長とのエピソードも明かした。ゴロフキン戦のリングから引き上げる際、「村田見ろよ、(観衆の)誰も帰っていないよ」と労ってくれたこと。「勝った負けたの結果で見ない、ちゃんと内容を評価してくださった」と村田は感謝していた。本田会長もあらためて村田の功績をたたえた。

南京都高校の仲間たちやトップランクのボブ・アラム氏、WBAのヒルベルト・メンドサ会長らボクシング関係者からもビデオ・メッセージが届いた。元WBCバンタム級王者の山中慎介さんや現役の那須川天心らから花束も受け取った村田。恩師の武元前川・元南京都高校ボクシング部監督(故人)については、「武元先生に言われたのが、ダメージをためて引退したらダメだと。プロに行かないという約束は破ってしまったが、健康なまま引退できたことを先生には報告したい」。

ファンに向けて伝えたいことを問われると、村田はこう答えた。「あれだけ多くの方々に会場に来ていただいた。それがなければ試合は根本的に成立しない。自分の欲望というか、夢というか、実質的にサポートしていただいた。会場に来ていただいたり、テレビ越しだったり、それが事実。何かを伝えるとなると『ただ、ありがとうございます』という言葉になります。ありがとうございます」

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