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永田丈晶が5戦目で日本フライ級王者に 元WBO・AP王者の山内涼太を突き放す

2023年4月1日 21時25分

 日本フライ級王座決定戦が1日、後楽園ホール「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインで行われ、同級7位の永田丈晶(協栄)が同級1位の山内涼太(角海老宝石)に3-0判定勝ち。新チャンピオンに輝いた。スコアは96-94×3。

ノンストップ戦法で山内を下した永田㊧

 元WBOアジアパシフィック同級王者で世界挑戦経験もある山内とタイトル初挑戦の新鋭、サウスポーの永田がユーリ阿久井政悟(倉敷守安)の返上したベルトを争った。

 パワーで上回る山内とサウスポーの永田は初回から近距離で打ち合った。山内が左ボディ、右アッパーを次々と繰り出し、永田も負けじと左ストレート、ボディへのアッパーで対抗する。2回、山内が右アッパーで永田の顔を跳ね上げるが、永田は休まず手を出し、山内の顔面、ボディを攻めた。

 3回、永田のテンポが上がってきた。細かいステップワークでサイドに動き、山内の強打を封じながら左ストレート、ジャブ、右フックをポンポンと打ち込んでいく。後手に回った印象の山内もボディ、フックと帰していくが、永田の手数は止まらない。5回を終わっての公開採点は、48-47で山内、48-47×2で永田と割れた。

 流れを変えたい山内は6回、右ストレート、左フックをクリーンヒットしてチャンスを作るが、永田も踏ん張って反撃。両者が激しく打ち合った。山内が反撃の狼煙を上げたかに見えたが、7回は永田が再び躍動し、動きながら左ボディアッパーを何度も山内に突き刺す。山内が苦しくなってきた。

5戦目でタイトルを握った永田

 8回は永田がさらに加速、右フックも決まるようになり、山内を追い込んでいく。あとのない山内は9回に勝負をかけ、左右のフックを打ち込んでいく。それでも永田のピッチは衰えない。最終回は両者ともに力を出し切り、山内がやや優勢か。スコアが読み上げられると永田が満面の笑みを浮かべた。

 熊本工高時代に国体制覇、中央大をへてプロに入った25歳の永田は5戦目で日本タイトル獲得。「親父が去年の11月に亡くなって、この姿を見せたかった。親父のためにもボクシングを貫いていきたい」と喜びを語った。山内は9勝8KO3敗。

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