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L・フライ級2団体統一王者の寺地拳四朗 新鋭の粘りに苦しみながら9回TKO勝ち

2023年4月8日 21時23分

WBA&WBC世界L・フライ級タイトルマッチが8日、有明アリーナ「Prime Video Presents Live Boxing」第4弾で行われ、2団体統一王者の寺地拳四朗(BMB)はWBA4位、WBC15位の挑戦者アンソニー・オラスクアガ(米)に9回58秒TKO勝ち。WBCは2度目、WBAは初防衛に成功した。

寺地は粘るオラスクアガを9回に仕留めた

WBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との3団体統一戦がゴンサレスの病気により中止となり、急きょ代役となったオラスクアガとの一戦。寺地がジャブでプレッシャーをかける立ち上がり。オラスクアガも鋭い左フックを放ち、ワンツーを打ち込む。ハンドスピードが速く、前評判通りのパワフルさだ。

しかし寺地はオラスクアガのアタックを脚で外しながらジャブ、左右のボディを打ち込んでいく。2回、オラスクアガがパワーパンチを繰り出し、右を決めて気を吐くが、ラウンド終盤に勢いが落ちてきた。3回はネジを巻き直して強打を振っていくが、寺地がジャブ、左右のボディで追い込んでいく。残り20秒、オラスクアガの右を外し、右を打ち込んでダウンを奪った。

寺地は勢いづいた。生命線であるジャブを軸に、得意のハイテンポなボクシングを繰り広げていく。オラスクアガも力のこもったパンチを打ち返すので気は抜けないが、寺地が挑戦者を追い込んでいった。

6回、オラスクアガが右フックを決めて好機を作ったかに見えたが、寺地がボディ攻撃で再びリズムを作る。7回は打撃戦。寺地がボディ攻撃でオラスクアガをロープに釘付けにするが、そろそろ限界にも見えたオラスクアガがアッパーの連打で反撃して会場を沸かせる。リードする寺地は8回、ジャブを突きながら乗り切ろうとしたが、ラウンド終盤にオラスクアガが左フック、右ストレートを寺地に叩き込んで逆転勝ちに希望をつないだ。

オラスクアガは9回に勝負をかけ、寺地と激しく打ち合った。ここで打ち勝ったのが寺地だ。最後はロープに押し込んだオラスクアガに連打を浴びせ、オラスクアガが尻からロープに沈んだところでストップとなった。

31歳の寺地は21勝13KO1敗。24歳のオラスクアガは世界初挑戦に失敗したものの実力を証明した。試合の途中で右拳を痛めた模様だ。5勝3KO1敗。

寺地の話「序盤、自分のペースをつかんでこのままいこうと思ったけど、トニー(オラスクアガ)がなかなか落ちてくれなかった。いかに心を折らずに攻められるか、自分との戦いだった。7、8回あたりにセコンドから心を折らずに打ち終わりに打ち込めと言われて勝つことができた。あそこまでトニーがついてくるとは思わなかった」

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