協栄ジムで手腕を振った日本でもおなじみのトレーナー、アレクサンデル・ジミン氏が、アテネ五輪金メダリストで前WBAヘビー級“レギュラー”王者アレクサンデル・ポベトキン（ロシア）とのタッグを解消する可能性が出てきている。

　ロシアからの報道によると、ジミン氏はポベトキンについて「私たちはこれから一緒にトレーニングをしていくかどうかについて話し合うことになるだろう」とコメント。今後について含みを持たせた。

　ポベトキンは10月に統一ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）と対戦して大差判定でプロ初黒星を喫した。このときポベトキンを指導していたのはジミン氏だったが、ジミン氏と途中から合流したアメリカのスタッフとの間で意見が食い違う場面がしばしばあったという。

　ポベトキンが再起にあたり新たなスタッフをチームに引き入れる意向を示したことでジミン氏の立場がさらに微妙になるのは必至。ポベトキンとしては同じロシア人の名伯楽ジミン氏の存在は大きいはずだが、どのように折り合いをつけるのか難しいところだろう。