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日中親善試合 強打の波田大和が快勝、2世ボクサーの湯場海樹&山口臣馬が白星

2023年5月1日 21時39分

 日本と中国の平和友好条約の締結から45周年を記念した日中対抗戦が5月1日、DANGAN主催の「G.O.A.T.MATCH vol.1」が1日、後楽園ホールで開催された。

 会場には中国で知名度の高い元WBOフライ級王者、木村翔(花形)ら来場し、オープニングの3点ゴングを鳴らして大会の盛り上げにひと役買った。マックスパワープロモーションズのリュウ・ガン氏も駆けつけた。

「練習したことが出た」という波田は会心のKO勝ちで再起

◇S・フェザー級8回戦
波田大和(帝拳)[KO3回29秒]ガオ・シーチャオ(中)
 日本同級4位の波田は昨年10月の日本S・フェザー級挑戦者決定戦に敗れてからの再起戦。両者ともにガードを固め、相手の様子をうかがう立ち上がり。波田は2回、ジャブからリズムをつかみ、ワンツー、右フックをクリーンヒット。ガオは左目の上をカットした。

 ガオはリターンを狙うものの、波田のスピードが上回った。3回早々、波田が鋭いワンツーでダウンを奪うと、倒れたガオは10カウントで立ち上がれなかった。波田は13勝12KO2敗。試合後、挑戦者決定戦で敗れた現日本王者、原優奈(真正)へのリベンジを希望した。ガオは7勝3KO3敗1分。

湯場(右)は最後まで集中力を切らさなかった

◇146ポンド契約8回戦
湯場海樹(ワタナベ)[2-0(78-74、77-75、76-76)]バイシャンボ・ナシイウラ(中)
 元S・フェザー級世界ランカーのナシイウラが踏み込んで一撃を狙い、サウスポーの湯場が左カウンター、ボディブローを狙った。両者ともに一発を狙って手数は伸びないが、ナシイウラが徐々にプレスを強めてアクションが増えていく。4回、湯場は右、ジャブをもらって鼻血を出し、ナシイウラも鼻血だ。

 後半はナシイウラが待ちのボクシングにシフト。湯場は仕掛けていくが、なかなか有効打を決めることができない。それでも湯場は7、8回には左ストレートでナシイウラの顔を跳ね上げて粘るベテランを振り切った。湯場は10勝6KO2敗2分。ナシイウラは17勝7KO5敗1分。

渡部(右)はパワフルなリウと打ち合うも黒星

◇129ポンド契約8回戦
リウ・ウェンソン(中)[TKO4回2分39秒]渡部大介(ワタナベ)
 日本フェザー級2位の渡部が連敗脱出をかけて再起のリング。WBO・AP同級7位のリウを迎えた。渡部は初回、体格で上回るリウに対し、潜り込んでボディ打ち、左のダブルを打ち込み、ジャブの打ち終わりには右を合わせた。リウは距離を詰め、渡部を打ち合いに誘い込む。初回からスリリングなシーンが生まれた。

 2回、リウが渡部をつかまえた。両者ともに接近戦で激しくパンチを交換するが、パワーではリウが上。リウに攻め立てられてダメージを負っているのは渡部だ。苦しそうな渡部は3回をしのぎ、リウがペースダウンしてくるのを待った。

 激しい打ち合いが続いた4回、渡部のボディ打ちが効いてきたかに見えた、リウがパンチを決め、渡部が右目上をカットすると主審がストップした。WBOオリエンタル王座を保持するリウは10勝6KO1敗1分。渡部は12勝7KO7敗2分

山口(左)は終始左が冴えた

◇120ポンド契約8回戦
山口臣馬(帝拳)[3-0(77-74×2、78-73)]チャオ・ジュン(中)
 元世界王者、山口圭司さんを父に持つ山口のプロ5戦目。スピードとリーチで上回る山口はスタートからジャブで試合を組み立て、右ストレート、左フックにつなげてポイントを拾っていく。タフなチャオは4回にプレスを強め、左右のボディ、右フックで山口に迫るが、山口は逆にカウンターの左フック、右ストレートを決めて引き離しにかかった。

 ところが山口がいくらパンチを当ててもチャオの前進は止まらず、5回は山口がバックステップを踏みながらパンチをもらうシーンが目立つようになる。チャオに元気が出てきた6回、フットワークでリズムを取り戻した山口が右をカウンターで打ち込んでダウンを奪った。これで勝負ありかと思いきや、チャオは7回に猛反撃。山口も打ち合いに応じてフラつき、両者ともにダメージを負った。最終回は五分だった。山口は4勝2KO1分。チャオは13勝10KO3敗2分。

金太郎は無念のストップ負け

◇139ポンド契約6回戦
アクトレティ・イェルジャン(中)[TKO6回1分48秒]スコーピオン金太郎(三谷大和S)
 2022年全日本S・ライト級新人王のサウスポー金太郎に対し、イェルジャンは動きながら積極的に右を狙っていく。2回、イェルジャンが右ストレートを決めてチャンスを作った。動きのよくない金太郎は3回、距離を詰めて左ボディを軸にペースを引き寄せにかかった。

 しかし4回はイェルジャンが右ストレート、左ボディを決めて優勢。5、6回は脚を使うイェルジャンを金太郎が追い、左を決めるシーンは作るものの、少なからず右を被弾。最終回にイェルジャンの右がヒットし、金太郎は右目上をカットして激しく出血。主審が試合を止めた。イェルジャンは8勝2KO3敗1分。金太郎は7勝5KO2敗。

◇フェザー級4回戦
渡辺凜太郎(レパード玉熊)[3-0(39-36、38-37×2)]イェスポラティ・ナシイウラ(中)
 サウスポーの渡辺がアウトボクシング。ジャブ、右フックをカウンターで決め、2回に右フックを合わせてダウンをマークした。ナシイウラはファイタースタイルでボディ攻撃に活路を見いだしたが、渡辺をつかまえることはできなかった。渡辺は4勝1KO1敗1分。ナシイウラは4勝1KO2敗2分。

◇S・バンタム級4回戦(東日本新人王)
吉川雄天(世田谷オークラ)[TKO1回22秒]相羽祐馬(高崎)
観衆=1201人

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