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前WBO・AP王者の村地翼 日本タイトル“前哨戦”に勝利 タフな近藤冬真を振り切る

2023年5月9日 23時50分

 前WBOアジアパシフィックS・フライ級王者で日本同級3位の村地翼(駿河男児)が9日、後楽園ホール「フェニックスバトル100&ふじの国PROFESSIONAL BOXING3」のメインに登場。53.0キロ契約8回戦で近藤冬真(蟹江)に3-0判定勝ちした。

 フェニックスバトルが100回目を迎えるにあたり、大橋秀行会長はメイン前のリング上で「第1回は大橋ジムの選手が5人出て全敗だった。それから世界チャンピオンが4人出て100回目のフェニックスバトルができるのは夢のよう。これから200回、300回を目指します」とファンにあいさつした。

村地(左)はタフな近藤に手を焼きながらもしっかり勝利した

◇53.0キロ8回戦
村地翼(駿河男児)[3-0(77-75×2、78-74)]近藤冬真(蟹江)
 昨年10月、WBO・AP王座を獲得しながら初防衛戦をせずに王座を返上した村地がタイトルマッチ以来のリング。村地は動きならジャブ、右オーバーハンド、左アッパーとスタートから多彩なパンチを打ち込んでいった。近藤はガードを固めながら村地にプレスをかけていった。

 近藤が執拗に前に出て、村地が脚を使い、クリンチの多い試合になっていった。村地は3回にアッパーを好打。アウトボクシングを機能させるが、近藤は5回に左フック、6回に右フックを決めて村地にプレッシャーをかける。7回、近藤は右をヒットするが、それ以外は村地がジャブとフットワークでコントロール。最終回は近藤が右ストレート、左フックを決めて盛り上げたが、脚を使う村地が逃げ切った。

 村地は10勝3KO1敗1分。ここ5試合で2敗3分と勝ち星に恵まれない近藤はまたしても白星を手にできなかった。8勝1KO8敗3分。

村地の話「格下相手を思われたかもしれないけど近藤選手は強いです。日本ランキング3位で来月決定戦があるので、その次の挑戦者は僕だと思っている。日本チャンピオンになる素質はあると思っているので期待してください」。

 日本S・フライ級王座決定戦は6月13日、後楽園ホールで1位川浦龍生(三迫)と2位高山涼深(ワタナベ)の間で争われる。この勝者が最上位の村地と初防衛戦を行う流れだ。

木村(右)は最終回、痛めた左を懸命に出した

◇S・フェザー級8回戦
木村蓮太朗(駿河男児)[3-0(77-75、78-74×2)]干場悟(蟹江)
 日本フェザー級18位の木村は昨年2月、前田稔輝(グリーンツダ)にプロ初黒星。その際、左拳の骨折と脱臼に見舞われ、3度の手術を乗り越えての復帰戦となった。干し場はしつこく前に出てボディを打ち込むボクシング。サウスポーの木村は脚を動かしながら、ジャブを軸にパンチを散らし、干場をいなしながら試合を組み立てようとした。

 しかし木村は1回に左ストレートを打った際に左拳を痛めてしまった。その後、木村は干場のアタックをいなしながら、左はあまり使わず、右フックでポイントを集めるというボクシング。ファイターの干場はひたすら木村を追いかけ、左右のボディを軸に手数で木村に迫った。木村は最終回、右フックと左ボディアッパーで干場に迫り、ポイントを取って試合を染めた。

 勝利者インタビューで木村は「苦戦してしまい、情けない気持ちでいっぱいです。6と7を取られたと思ったので8は絶対に取ろうと思った。勝てて終わったのは良かったけど申し訳ない気持ちでいっぱいです」と涙した。今後は手術してボルトの入った左拳を再検査する予定。木村は「また手術をして1年ブランクを作って、こんな試合になってしまったら…」と途方に暮れた様子だった。戦績は6勝3KO1敗。前に出続けた干場は4連敗で7勝2KO8敗。

6回に試合を終わらせた髙橋

◇フェザー級8回戦
髙橋利之(KG大和)[TKO6回49秒]今成太希(三迫)
 日本フェザー級8位の髙橋が初回からジャブ、右ストレート、左フックでサウスポーの今成にプレシャーをかける立ち上がり。2回からは髙橋が脚を使いながらパンチを打ち込み、今成がそれを追いかける展開。今成は3回にボディ打ちを見せたが、終了間際に右カウンターを食らってダウンした。

 4回以降、前に出る今成に髙橋が応じて試合は打撃戦に。優勢に立つ髙橋は5回、粘る今成に何度もボディブローを突き上げてダメージを与えると、6回に今成をロープに追い込んで連打を見舞ったところでストップとなった。髙橋は9勝5KO5敗。今成は7勝4KO6敗。

村上(左)はランカー撃破に成功

◇ライト級8回戦
村上雄大(角海老宝石)[3-0(78-73、79-72、80-71)]湯川成美(駿河男児)
 日本ライト級4位の湯川が長身サウスポーの村上にプレスをかけていった。村上はジャブを突きながら、打ち下ろしの左を狙う。初回終了間際、村上の左が決まった。村上は右手で邪魔をしながら湯川を近づけず、ガードの上から連打をまとめてポジションを変え、近づいたらクリンチというボクシング。湯川は攻めようとするとクリンチになってしまい、なかなか手が出ず、一発狙いの粗いボクシングになっていった。

 湯川はスイッチしたり、ノーガードで打たせたりとあの手この手で村上に迫ったが、ストレスをためて集中力を切らした。村上は最後までアウトボクシングを貫き、最終回は右フックで湯川がキャンバスにグローブをつくとダウンの裁定。ランカーから白星を奪った村上は4勝1敗。初黒星の湯川は7勝6KO1敗。

佐伯(左)はデビュー2連勝をマーク

◇50.0キロ6回戦
佐伯侑馬(大橋)[TKO5回43秒]鈴木尊虎(トコナメ)
 千葉・習志野高出身で1月にB級デビューした佐伯のプロ2戦目。サウスポーの佐伯はスタートからアグレッシブだった。2回、鈴木も負けずに手を出すと、佐伯の左ストレート、右フックが決まって鈴木がグラリ。佐伯は一気に倒しにかかるが、鈴木が踏ん張って打ち返し、ピンチを切り抜けた。3、4回、鈴木がコンビネーションで盛り返したかに見えたが、5回に佐伯が左ボディアッパーを決めると鈴木が後退。佐伯が顔面に連打を浴びせ、最後は左フックで沈めた。20歳の佐伯は2勝2KO。担架で退場の鈴木は5勝1KO4敗2分。

◇S・バンタム級6回戦
髙橋烈(KG大和)[3-0(60-54、59-55、58-56)]中西寛多郎(角海老宝石)
 2021年東日本S・バンタム級新人王の髙橋と19年全日本バンタム級新人王の中西の対戦。身長で上回る髙橋がサウスポーに構える中西に右ストレートを打ち込んで1、2回は完全にコントロールした。中西は3回途中から右構えにしてプレスを強めると、試合は一気にアクションが増えた。ジャブを軸に右ストレート、左フックを打ち込む髙橋が有効打で上回るが、中西が5回、左フックを決めると髙橋の動きが一種止まる。終盤は接近戦が続いたが、髙橋は打ち負けなかった。髙橋は5勝2KO2敗。中西は4勝2敗1分。

◇フライ級4回戦
竹野海佑(大橋)[3-0(39-37×3)]宇野楓麻(花形)

◇L・フライ級4回戦(東日本新人王)
磯金龍(大橋)[TKO3回40秒]矢作海(角海老宝石)
観衆=656人

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