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スペンスとクロフォード 7.29 T-モバイル・アリーナで合意か ESPNが再戦条項など詳細報じる

2023年5月24日 10時15分

 ウェルター級頂上決戦、3団体統一王者エロール・スペンスJr(米)とWBO王者テレンス・クロフォード(米)が7月29日、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで激突するとESPNが報じた。

スペンス(左)とクロフォード。正式発表が待たれる

 長らく対戦が期待されていた両雄は昨年11月に対戦合意と伝えられながら結局見送られた。今年に入ってからリング誌が「7月29日にラスベガスで内定」と報じていたが、今回のESPN報道は「関係筋からの情報」として、これまで以上に詳細に踏み込んでいる。

 それによるとイベントはショータイムでPPV中継され、両者には8桁(10億円単位)のファイトマネーが保証される。敗者が30日以内に権利を行使できる再戦条項が双方にある。ESPNは再戦は年内に行われる可能性が高く、どちらかが2勝しない限りは第3戦に持ち込まれる公算大で、その場合はS・ウェルター級にクラスを上げると予想している。

 ESPNは契約が合意したキーパーソンにそれぞれのアドバイザー、PBCのアル・ヘイモン(スペンス)、CAAのイシュ・ヒンソン(クロフォード)の名前を挙げた。両者はヘビー級対決、タイソン・フューリーとデオンテイ・ワイルダーの第2、3戦の実現にあたり協力し合ったという。

 一方、これを受けてボクシングシーンは「これまで以上に交渉が成立に近づいているようだ」としながら、「火曜日夜の時点で両選手とも契約書にサインはしていない」と釘も刺した。プロモーションの期間を考えると、試合日が変更される可能性にも言及し、正式なアナウンスがあるまでは慎重な姿勢といったところか。

 スペンス(33=28勝22KO無敗)は21年8月、網膜剥離の手術を受け、22年4月にWBA王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)を倒して3団体統一に成功。その後、クロフォード戦がまとまらず、今年4月に元王者キース・サーマン戦が報じられたが、水面下でクロフォードとの交渉を続けていた。

 3階級制覇のクロフォード(35=39勝30KO)は昨年12月、デビッド・アバネシアン(ロシア)を下してWBO王座の6度目の防衛に成功した。

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