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菊池真琴が移籍初戦でOPBF女子2階級制覇 藤原茜は3度目の正直ならず

2023年6月4日 18時18分

「TACHIHI Presents GENKOTSU vol.7 立川立飛大会」が4日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で開催された。メインのOPBF東洋太平洋女子S・バンタム級王座決定戦は、東洋太平洋バンタム級王者の菊池真琴(石川ジム立川)が日本フェザー級1位の藤原茜(ワタナベ)に2-1判定勝ち。東洋太平洋2階級制覇を達成した。スコアは77-75×2で菊池、77-75の藤原だった。

菊池(右)は断続的に左を当てた

◇東洋太平洋女子S・バンタム級王座決定8回戦
菊池真琴(石川ジム立川)[2-1(77-75×2、75-77)]藤原茜(ワタナベ)

 昨年6月、東洋太平洋バンタム級王座を獲得した菊池が1年ぶりのリングで2階級制覇を狙って藤原を迎えた。藤原は日本フェザー級、WBOアジアパシフィックS・バンタム級に続いて3戦連続のタイトル挑戦となった。

 サウスポーの菊池が序盤はフットワークを使いながらジャブ、左を打ち込んでいった。藤原はプレスをかけるが、うまく菊池をつかまえられない。それでも頭を下げて右ストレート、左フックを打ち込んで食い下がる。4回終了時の公開採点は40-36で菊池、39-37で藤原、残りが38-38と割れた。

 5回に入ると藤原がギアを上げて菊池を打撃戦に巻き込んでいく。菊池も強気なところを見せて打ち合いに応じ、かと思えばアウトボクシングをして試合巧者ぶりを見せる。最後は「倒しにいった」という前に出て体を押しつけての打ち合いに。藤原のパンチを被弾しながら接近戦でも下がらなかった菊池に軍配が上がった。

勝利が読み上げられた瞬間、雄叫びを上げる菊池

 36歳の菊池は1月に石川ジム立川に移籍して初戦でタイトル獲得。移籍してから男子選手とのスパーリングが増え、フィジカルトレーニングに力を入れた成果が出たようだ。今後はデビュー戦で敗れた現日本バンタム級王者の赤林檎(真正)への雪辱戦を希望しながら、「海外で世界に挑戦したい」と意欲的な発言も飛び出した。3勝1KO1敗。

 35歳の藤原は5勝2KO3敗1分。「(敗れた3つのタイトルマッチで)一番悔しい。前半フルマーク取られて(ジャッジ1人がフルマーク)、もっと出なくちゃいけなかったけどできなかった。強いとか弱いとかではなく、自分のやるべきことをやれなかったことが悔しい」と本当に悔しそうだった。

 メイン前に日本S・ライト級1位の大野俊人(石川ジム立川)が日本S・ウェルター級4位の足名優太(金子)と2ラウンドのスパーリングを披露。日本タイトルの指名挑戦者である大野は「次はタイトルマッチが決まっているので必ず勝ちたい」とあいさつした。

齋藤は7回に試合を決めた

◇S・ライト級8回戦
齋藤眞之助(石川ジム立川)[TKO7回1分53秒]池田竜司(竹原&畑山)

 日本ライト級10位の齋藤は2月にTKO負けからの再起戦。ここ6試合3敗3分と勝ち星のない池田は4年7カ月ぶりの勝利を狙った。長身の齋藤が距離を取ろうとし、池田は思いきり踏み込んで齋藤の懐に入っていく。2回終了間際、齋藤を捕獲した池田が打撃戦に持ち込んで左フックを振り抜き、齋藤をキャンバス送りにした。

 3回以降、齋藤は得意にジャブ、ワンツーをなかなか打ち込めず、池田に侵入を許す馬遠が多い。6回、齋藤は流れを変えようと距離を詰めて右、ボディ打ち、アッパーを繰り出すと、これを食らった池田がペースダウン。7回、齋藤が右を決めて池田をコーナーに追い詰め、連打を見舞ったところでストップとなった。

 齋藤は11勝3KO5敗。「変則的にプレッシャーをかけられてやりづらかった。勉強になった」とリング上でコメントした。白星の遠い池田は14勝9KO9敗5分。

可兒(左)と鈴木はドロー

◇ミドル級6回戦
可兒栄樹(T&T)[引き分け(57-57×3)]鈴木健介(リングサイド)

 日本ミドル級13位の可兒に対し、鈴木が初回から積極的なボクシング。ジャブ、ワンツーを軸にボディにもつなげて勝利に意欲を見せる。可兒は2回に左ボディ打ちから好機を作るが、3回は鈴木が再びジャブで立て直した。

 後半も鈴木が先手で仕掛け、パワーで上回る可兒が鋭いリターンで鈴木にダメージを与えた。鈴木の手数は最後まで衰えず、打撃戦が続く中、終了間際に可兒が左フックを立て続けに決め、あわやダウンという場面を作って引き分けとなった。可兒は7勝3KO3敗3分。鈴木は5勝2KO1敗2分。

岡崎(左)はプロ初勝利を挙げた

◇フェザー級4回戦
岡崎真人(スターロード)[TKO3回1分30秒]高見洸太(ハッピーボックス)

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