ムンギアがミドル級2階級制覇に前進 デレフヤンチェンコとの激闘制す モズリーJrも世界視野
2023年6月11日 20時28分
2023年6月11日 16時05分
ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン、ザ・シアターで10日(日本時間11日)行われたWBO・S・ライト級タイトルマッチは、挑戦者1位テオフィモ・ロペス(米)が王者ジョシュ・テイラー(英)に3-0判定勝ち。2021年に失ったライト級統一王座に続き、2階級制覇に成功した。
両者がリングで対峙するとテイラーの体格の優位が目立つ。序盤は16ヵ月ぶりのリングとなったサウスポーのテイラーが左ボディー打ち、右ジャブで有利に進める。しかし会場の応援をバックに5回あたりからロペスが左アッパー、右フックを浴びせペースに乗る。
中盤、各ラウンド印象的なパンチを決めるロペスはパンチの的中率を欠くテイラーをスピードで上回る。右目から出血するロペスだが、ショーマンシップを発揮し余裕が感じられる。10回、挽回を図ったテイラーはラウンド終了とともにガッツポーズを見せる。しかし11回終了間際にチャージした挑戦者は最終回、一気に畳みかけて王者を追い込み勝利にダメを押したように感じられた。
公式スコアは意外に接近し、2者が115-113、もう一人は117-111でロペスを支持。王者交代となった。米国に中継したESPNのスコアも117-111でロペスだった。
2-1ほどで不利の予想が出ていたロペス(25歳)は19勝13KO1敗。早くもWBC王者レジス・プログレイス(米)から対戦を望むメッセージが届いている。4団体統一王者だったテイラー(32歳)は3団体のベルトを返上しこの一戦に臨んだが虎の子のベルトを失い、初黒星を喫した。こちらも19勝13KO1敗。
セミで行われたS・ウェルター級のNABF&NABOタイトルマッチは、20歳の新鋭ザンデル・サヤス(プエルトリコ=WBO5位)が挑戦者ロナルド・クルス(米)を開始30秒で倒してフルマーク(80-71×3)の判定勝ちで2冠を防衛。サヤスは16勝10KO無敗。クルス(31歳)は18勝12KO3敗1分。Photos by SUMIO YAMADA
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