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井上尚弥のV3戦決定、ロマゴン階級アップに刺激

2016年7月18日 15時07分

 WBO世界S・フライ級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が9月4日、神奈川県座間市のスカイアリーナ座間で同級3位ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)と3度目の防衛戦を行うことになった。大橋ジムが18日、都内で記者会見を開いて発表した。

地元座間での競演する井上尚弥(右)と拓真

 V3戦の相手は紆余曲折をへて決まった。当初は前王者で1位のオマール・ナルバエス(亜)と対戦する予定だったが、ナルバエスがこれを辞退し、2位の元IBF世界S・フライ級王者ゾラニ・テテ(南ア)は階級アップの意向。6月にポール・バトラー(英)とペッチバンボーンが挑戦者決定戦を行う予定が、バトラーの体重超過により、この試合は中止となった。こうして結局、井上は3位のペッチバンボーンと対戦することになった。

 日本王座を獲得した2013年以来となる地元座間のリングに立つ井上は「(前回5月の試合で痛めた)拳の状態もよくなり、この時期に防衛戦ができてうれしく思う。前回は判定で終わったので、今回はもっとインパクトのある試合をしたい。もちろんKOは狙っています」と抱負を語った。

 挑戦者に抜擢された38勝18KO7敗1分のペッチバンボーンは日本のリングで5度戦って全敗という戦績。現在16連勝中とはいえ、井上の力量からすれば格下の印象は否めない。5月のダビド・カルモナ(メキシコ)戦で拳を痛めた事実を踏まえ、井上は「(拳を痛めないためには)7、8割の力で打つ。それでもタイミングとスピードがあれば倒れる」と余裕のコメント。大橋秀行会長は「圧倒的なKOで勝つ試合だと思う。早ければ1、2回でいっちゃうんじゃないかと思う」と話した。

 今回の試合に向けて井上のモチベーションを高めているのは、地元での凱旋試合ということに加え、軽量級最強と言われる無敵のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がS・フライ級にクラスを上げた事実だろう。ロマゴンは9月10日、ロサンゼルス近郊のザ・フォーラムでWBC世界S・フライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)への挑戦が決定。両者が同じクラスになったことで、井上との“怪物対決”がいよいよ現実味を帯びてきたのだ。

「(クアドラス戦は)ロマゴンが有利なんじゃないかと思います。統一戦ができれば盛り上がっていいんじゃないですかね。自分もS・フライ級がきつくなる前に、そういう形になればいいと思う。そういう試合に向けて(今回の試合は)強さをアピールしなくちゃいけないと思う」(井上)

 ロマゴンvsクアドラスは井上の試合の1週間後で、比較の対象となるのは間違いない。ペッチバンボーンとの試合が将来のビッグマッチのステップと考えれば、いやが上でも気持ちは高まるはずだ。試合の模様はフジテレビ系列で全国放送される(時間未定)。

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