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ヨネクラ有終の美へ、溜田剛士が大役に気合い

2017年6月22日 18時48分

 元日本フェザー級ランカーの溜田剛士(ヨネクラ)が8月22日、後楽園ホールで開催される日本ユース初代フェザー級王座決定戦で小坂烈(真正)と対戦する。この試合は8月で閉鎖する名門ヨネクラジムの“ラストファイト”という位置づけだ。

“ラストファイト”に向け練習に熱が入る溜田

 5人の世界王者をはじめ36人の日本、東洋太平洋王者を輩出したヨネクラジムが54年の歴史に幕を閉じる。そのフィナーレを託された溜田は「やっぱりヨネクラジムの最後の試合ということで、恥ずかしい試合はできないという気持ちが強い。正直プレッシャーはあります」と先輩が築いてきた輝かしい歴史に泥を塗らないようにと必死だ。

中学を出て上京、ヨネクラに入門

 溜田は長野県上田市の中学校を09年に卒業すると同時に上京、ヨネクラジムに入門した。ヨネクラで活躍した元日本、OPBF王者の西沢ヨシノリさんが父親の高校時代の野球部の先輩という縁で、特に名門ヨネクラを意識していたわけではなかった。

 入門当初、ジムにチャンピオンはおらず、7年余りの間に練習生は徐々に減っていった。しかし、米倉健司会長から「チャンピオンになれ、チャンピオンになれ」と激励され、ジムが用意した寮で東京生活の半分以上を過ごしただけに、いまではヨネクラの看板に強い愛着と誇りを持っている。

挫折も経験したホープが再浮上を狙う一戦

 黄昏期のジムでホープとして期待され、一時はランキング入りしながらも、昨年は初の連敗を経験するなどいまは足踏み状態。持ち前の強打をフットワークで封じられ「弱点を突かれた」という溜田にとって、ヨネクラジム最後の試合は、自身が殻を破るという意味でも大事な一戦だ。

 8月の試合後はヨネクラジムの生んだ世界王者、大橋秀行会長の待つ大橋ジムへに移籍して新たなスタートを切る。「お客さんにインパクトを与えて勝つのが理想だけど、今回ばかりは絶対に勝つことが大前提だと思う」と溜田。ヨネクラ最後の戦士は有終の美を飾り、大橋ジムで世界チャンピオンを目指すつもりだ。

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