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WBC女子世界暫定王者の好川菜々が引退会見

2018年4月3日 0時18分

 WBC女子世界フライ級暫定王者、好川菜々(39=堺東ミツキ)は2日、大阪府堺市の堺東ミツキジムで現役引退を表明した。昨年12月、メキシコで暫定王者決定戦に勝利、2度目の世界王者のベルトを手にしたが、体力・気力の限界を理由に初防衛戦を待たずにリングを去ることになった。戦績は8勝4KO2敗。

後輩から寄せ書きTシャツを受け取った好川(中)

 夫の野上真司トレーナーとともに会見に臨んだ吉川は「アマで14年、プロで4年ボクシングを続けることができ、3つベルトを獲ることができ感謝しています。ファン、スポンサーのみなさんにありがとうの言葉しか出ないのが今の心境です」と語った。

 好川は大阪府羽曳野市出身。大学時代はマラソンに挑戦していたが、トレーニングの一環でボクシングを始め、アマの全日本女子選手権で3階級で優勝。目指していたロンドン五輪出場がかなわなかったことから、近畿大学職員を辞めて2013年にプロ転向した。

 14年3月、3戦目でOPBF女子L・フライ級タイトルを獲得。15年4月、WBA世界女子ミニマム級王者、アナベル・オルティス(メキシコ)に敗れ、世界初挑戦は失敗に終わったが、同年10月、WBO世界女子フライ級王座決定戦で李恩恵(韓国)に判定勝利して念願の世界のベルトをつかんだ。

 17年4月、初防衛に失敗。引退も考えていたが、12月にメキシコでデリア・ロペス(メキシコ)とWBC女子世界フライ級暫定王座決定戦を争い、2-1の判定勝ちで2本目の世界のベルトを獲得した。しかし、この試合はWBCが認めていないとの報道が一部に流れた。

 好川は「WBCからは正式に認めているとの文書をいただいているが、周りがつくっていただいたチャンスをものにして誇りに思っていたのにこうした報道が出てベルトが否定されたようで、今まで以上に戦うのは無理との気持ちになった」と暫定王者のまま引退を決意した理由を明かした。

「ボクシングをやり切った感じはある」と語った好川は今後については「まだはっきり決めていないが、自分はボクシングにたずさわってきたので、次に伝えるために、選手を育てていきたい」と後進の指導に乗り出すプランを明かした。

 夫真司トレーナーとともに近畿大学短期大学部2年生として、この春からは学業にも集中して新たな夢を追いかける構えだ。

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